こんにちは
罪悪感研究所所長の桑野です。
罪悪感をテーマに連載を続けてまいりましたが、
みなさま、罪悪感は手放したいものであり、癒されたいものですよね。
では、
『罪悪感が癒されたらどのような人生を歩んでいくのか？』
それはイメージ出来ていらっしゃるでしょうか？
自転車が錆びついて『ギーコ！ギーコ！』と歪ませた音を立てて、
進みにくくなっているのを綺麗に洗浄したら、
どこを目的地に進んでいきたいでしょうか？
あなたの人生を『ギーコ！ギーコ！』と歯車の噛み合わせを詰まらせている罪悪感を、
綺麗さっぱり洗浄したら、どんな人生を歩みたいでしょうか？
どんな自分になりたいでしょうか？
時間があるのなら、
メモやノートに書き出してみてくださいね。
罪悪感が癒されたら！？
罪悪感が癒されたら、
柔軟剤や洗濯剤のCMのようにすっきり爽やかな笑顔になれるイメージがあるかもしれません。
罪悪感が癒された直後というには、
『お母さんは、こんなにも愛してくれていたんだ』
『旦那なりに気持ちを伝えてくれたのかな？』
『私は父親の役に立てていたんだね』
というように、
罪悪感によって受け取り拒否をしていた愛情を受け取ることができて、
心にじ〜んと温かいものを感じながら、
「今日から私は変わっていけそうな気がする」とモチベーションも高くなるかもしれません。
しかし、
罪悪感が癒された後に、多くの方は暴れます。
スッキリ、爽やか、やる気アゲアゲタイムというのは、
マリオのスター状態のように一定時間で終了してしまうのです。
そして、
そのスター状態が切れてしまうと、
ゴリラのように暴れてしまいます。
（＊いや、別にゴリラがいつも暴れているワケではありませんが）
タイヤをひっくり返したり、胸を叩いたり、
パワフルな状態をイメージしてもらえればいいです。
罪悪感を引き寄せようと
心が暴れだすのです。
罪悪感を癒すセッションをした後に、
世界中が愛で包まれるような、自分のハートが愛満たされるような感覚になります。
ハートという入れ物に【罪悪感】が入っていない状態ですよね。
しかし、
その状態もしばらくすると心地よくなくなってくるのです。
癒されたハートの中に、
また【罪悪感】を詰め直そうと暴れてしまうのです。
周りの人にすごくイライラする。
近しい人に怒ってしまう。
ちょっとしたミスを繰り返す。
ネガティブな妄想を繰り広げる。
嫌われるような行為をしてしまう。
自分のエネルギー（影響力）を抑えてしまう。
何もやる気が起きない。
という症状が出てくることも。
『あれ〜？
調子良かったんだけどな〜！？』
と感じる方もいますし、
お話しをしていて
『わざわざ、その状況を悪いように受け取ろうとしてませんか？』
と指摘させていただくことがあります。
セミナーやカウンセリングを受けた後に、
少しすっきりして、その後にずん！！と重たいものを背負ってしまうような感覚になることもあるかもしれません。
罪悪感を引き受けない
罪悪感を癒した後にこそ、
背後に新しい罪悪感が忍び寄ってくるのです。
それこそが、
罪悪感が最後に仕掛けたトラップなのです。
あなたがゴルゴ１３なら、
背後に迫る敵・罪悪感を撃ち落として終わりのなのですが、
いかんせん日本では銃刀法違反になってしまいます。
このイメージのように、
罪悪感とは階段状に上がったり、下がったりしながら、
だんだんと癒されていくと思っておいてくださいね。
ストレートにまっすぐ０になっていくと思っていると、
スカンクのおならのような、罪悪感のすかしっ屁にやられてしまいます。
『せっかく癒したと思っていたのに、上手くいかない！！！』
と自分を責めてしまう結果になるのです。
罪悪感を癒した後は、
・罪悪感を引き受けない
・罪悪感を製造しない
がポイントになってきます。
部屋のお掃除も
一回きりでその後にキレイな状態をキープ出来ないことがありますよね。
お部屋を片付けることと
その状態をキープすることは分けて考える方がいいですよね。
部屋をまた散らかさないように、
新しい工夫や習慣が必要になってきますよね。
私たちが心の引っかかりを癒していくと、
それが罪悪感ではなくても、（無価値感、過去の傷、喪失など）
その後を前では、選択肢も行動も感覚も状況も変わってきます。
今までランチに
ラーメンに、餃子、半チャーハンセットを食べていたのに、
スムージーに、ノンオイルドレッシングのアボガトサラダを食べるようなものです。
今までのパターンが変わっていく途中だからこそ、
その変化そのものが自分いとってポジティブなものではなくて、
ネガティブな影響なのかもしれないと疑いや恐れが強くなってしまうことがあります。
逆に言えば、
その動揺が激しいということは、
それだけ内面に変化が現れているということです。
例えば、
今まで彼のことを追いかけ続けていて、
毎週のように連絡を送り続けていたのをピタッと止めるようになった。
今までの自分では考えられないことだからこそ、
それがいい方向のサインなのか？それとも悪い方向に向かってるのか？
分からなくなってしまうこともありますよね。
愛の選択を続けること
罪悪感を癒すためには、
自分の中にある罪悪感よりも愛を選択していくことです。
しかし
「愛の選択はその時だけすればいいのか」
ということはなくて、
その後もずっと愛の選択を続けることです。
それが罪悪感の仕掛けた時限爆弾のような時間差トラップから、
抜け出す方法でもあります。
自分をいかに心地よい状態にしておくか？
目の前に問題を作り出すことをやめるか？
それが鍵になってきます。
バキュームカーのように罪悪感を吸い上げて
お腹をパンパンにする必要はありません。
罪悪感をバキュームしそうになっていたら、
『私にいま必要なのは、罪悪感ではありません』
とつぶやいて、バキューム停止のボタンを押してくださいね。
そして
冒頭の質問にあったように、
あなたのなりたい姿にフォーカスしてください。
罪悪感をバキュームしている時は、
あなたの視野はどんどん狭くなっていきます。
自分の可能性も能力も魅力も、
どんどん小さく扱ってしまいます。
罪悪感を手放したのは、
新しい罪悪感をバキュームするためではありません。
あなたのヴィジョンを手に入れるために、
罪悪感を手放したのです。
両手を広げて受け入れるのは、
罪悪感ではなく、あなたのヴィジョンです。
自分のヴィジョンの方向をしっかりと見定めて、
受け止める準備をしておきましょう。
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