家族は不思議なもので、自分の隠れている問題がパートナーや子供に影響していることがあります。
カウンセリングで夫や子供の問題が聞いていくうちに、相談者本人が変わっていくことで、自然と夫や子供の問題が解決することがあります。
でも、これはある意味、ごく自然なことかもしれません。
私たちの身体でも同じようなことが起きますよね。
膝が痛むのを我慢して、病院にも行かずに、騙し騙し無理をして過ごしていると、腰が痛くなったり、頭痛がするようになったり、他の場所に問題が発生していきます。
家族という密な繋がりを持った組織は、身体がそれぞれの部位が影響しあっているように、複雑に絡み合っているんですよね。
私の我慢を手放すこと
面白いことに、家族の問題の解決に糸口になるのは、相談者が我慢を手放していくことです。
「家族の為に私が色々と我慢しないと!」
現状の問題を変えるために、どうしても自分ひとりで抱えていく傾向が強くなります。
もちろん、そんな場面も必要な時があるでしょう。でも、長期のスパンで問題の解決する流れを見ていくと、我慢や忍耐を手放すことがとても重要なんですよね。
もう一度、身体の話に戻していきましょう。
膝が痛むのを「我慢」することで、他の部位にネガティヴな影響が出てましたよね。ここで膝の痛みを我慢するのではなくて、そこでしっかり治療していたら、他の部位に影響は出なかったはずです。
「家族の問題が起きているから、我慢しなければいけない!」のではなくて、「私が我慢しているから家族に問題が発生しているのでは?」という視点を持ってみるといいかもしれません。
家族以外の関係性でも
もしかしたら家族以外の関係性でも同じことが起きている場合があります。
家族ほど密接な関わりがないかもしれません。
でも、友達や会社でも、同じように複雑に影響し合って、問題が発生している場合があるんですよね。
問題の発生箇所にその解決の糸口を探そうとすると、逆に見つかりにくいことがあります。頭痛の原因が膝の痛みを我慢していたことだったようにね。
何か問題が起きた時に、フラットな視点でみることを心がけていきましょう。
桑野量の予約状況やカウンセリングのご利用は以下のボタンよりご確認ください。


