今日は嫉妬の心理学です。
私たちは欲しいけど自分が手にすることを禁止しているものにネガティブな感情を持ってしまいます。
羨ましい〜！
素敵〜！
欲しい〜！
私もああなりたい！！
という感情を「怒り」で蓋をしてしまいます。
怒りは感情の蓋なんですよね。
表面に出てきて欲しくない感情を無意識の海の中に沈めておくために怒りの漬物石で蓋をします。
感情が漏れくるとさらに大きな石で蓋をしなければいけません。どんどん怒りの漬物石が増えていきます。
その重みで心も体も不自由になっていきます。
たくさんの漬物石を抱えていますからね。
ヴィトンのバッグが欲しいのにその気持ちに蓋をしていると、ヴィトンのバッグをディスるようになっていきます。文句を付け始めてしまうのです。
たかがバッグに何十万、何百万払っても意味がない！
モノを入れるだけならそこらへんのバッグと機能は一緒！
本当は欲しいものがどんどん嫌いになっていきます。
嫉妬の心理で厄介なことは、本当の欲しいモノを理論的に嫌いになろうとすることです。
感情に蓋をして思考で正当化しようとします。
大嫌いなモノ、大嫌いなアイツが、自分にとっては一番欲しいモノであり、なりたい姿だということがあるんですよね。
でも、「羨ましい！」を怒りで蓋をしているからそれが見えてきません。
カウンセリングでも「羨ましい！」を口に出していくセッションをすることがあります。
怒りでカモフラージュしていた本当の気持ちを出していきます。
欲しい気持ちに許可を出すことなんですよね。
嫉妬の心理で一番重要なポイントは、嫉妬している相手を許すのではなくて、自分が自分に禁止していることに許可を出す（許すこと）なんですよね。
嫉妬している相手を許すことだけにフォーカスすると「より我慢しているだけ」になって苦しくなることがあります。
許可を出すからすぐに手に入ることもあれば、時間もかかることもあると思います。
例えに出したヴィトンのバッグだと金銭的なハードルもありますよね。
でも、自分に許可を出していなければ、手に入る条件が整っていたとしても、それを受け取ることができないのです。
よりも自分が欲しいモノを禁止して怒りでカモフラージしているのは、ヴィトンのバッグだけではないんですよね。
それが人生のパターンになってしまっていることがあります。
「やりたいことが分からない！」という相談もこのパターンが影響していることがあります。
自分が欲しいものに許可を出してこなかったので、見えなくなってしまっているのです。
まずはどんなものでもいいので、「欲しい！」「羨ましい！」に許可を出していくことです。
自分が欲しいモノを自分に与える許可を出していきましょう。小さなことからでいいんですよね。
ある人はSNSを見てはイライラしてしてました。
他の人が欲しいモノを手にしている姿を見るたびに嫉妬心が刺激されるからです。
本人は倹約！質素！我慢！NO無駄使い！をスローガンとして掲げてましたからね。
でも、それをスローガンに掲げるということは、その裏側にたくさんの欲求があるからなんですよね。
欲求がなければルールもスローガンも必要ありません。
カウンセリングではイライラの「怒り」にではなくて「本当は欲しい！」にフォーカスする練習をしていきました。
小さなモノから許可を出していくの中で、
自分を幸せにするモノを自分に与えることをどれだけ禁止して生きてきたのか？
気が付くことができたみたいでした。
いつもイライラしている。
それからはその自己イメージすら手放していけるようになりました。
自分を幸せにしてくれるモノ、出会い、人にフォーカスするようになったからです。
我慢をしている時は無意識に自分を我慢させるものばかりにフォーカスしてしまいますからね。
羨ましいに素直になってみてください。
怒りを書き出して、それを「羨ましい！」に変換してみてください。
本当の欲しいものから目を逸らしていたかもしれません。
ブレーキを外して自分の欲しいものに素直になれた時に人生は動き始めます。
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