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「いいね!」を求めて「自分らしさ」が迷子になる件について

「『いいね!』が無ければもっと自分の言葉で発信できるのになぁ」と思うことがあります。

仕事でSNSを利用していると、つい「いいね!」の反応を追いかけてしまいます。

「いいね!」は確かにその発信が共感されることの指標でもあるんですけどね。それを求めすぎると本来の自分らしさとかけ離れて結果的に「いいね!」が付かないことがあります。

「いいね!」はあくまでご褒美のおまけと思って、あればすごい感謝だけど、それ以上を求めないことが僕なりのSNS運営のコツです。

「いいね!」をしてくれる皆さま、いつもありがとうございます!

さて、本題はここからです。

いいね!を求めて迷子はSNSだけじゃない

「いいね!」と求めて本来の自分らしさを見失っていくのは、何もSNSだけではありません。

私たちは職場で、家庭で、誰かの「いいね!」をもらうために、自分らしさを見失うことがあります。

「自分の人生なのに、自分らしさを感じられない。」

他人の「いいね!」の評価をもらうために、心も時間も削り過ぎてしまいます。

私は何のために生きているんだっけ?

本当に私のやりたいことは?

その結果として、このような悩みを抱えていきます。

承認欲求はない方がいい!?

「いいね!」の評価をされたい気持ちはリアルの人間関係でも、SNSでも、同じように正直な気持ちなんだと思います。

それはそれで大切な気持ちです。「承認欲求はない方がいい」と言われることもありますが、それは程度の問題ですよね。

「認めてもらいたい!素敵だと思われたい!

そんな気持ちから技術を高めたり、おしゃれをしたり、周りに気を使えたりするわけですから、承認欲求も悪くないものです。

承認欲求が問題となるのは、

認められる為に作り出した自分が、本来の自分をかけ離れ過ぎている

作り出した自分の時間が長くて、本来の自分に戻る時間がない

作り出した自分でも評価をもらえずに「もっと!もっと!」と追い詰めている

この3つが重なった時です。

本来の自分に戻る時間って

「本来の自分」は頭で考えていくと分からなくなりますよね。

例えば、仕事で取引先の偉い人と食事に行く時に緊張しますよね。他所行きモード100%は当たり前ですし、いつも以上に気を使うし、面白くない話にも大袈裟にリアクションするかもしれません。

その食事会の後に、取引先の人達と別れて、自分の会社の同僚と2軒目に行って「今日めっちゃしんどかったですね〜〜!疲れた〜〜!」と言っている時が本来の自分ですね。

緊張感と責任感が程よく解れた状態です。それまでの食事会で我慢していた感情や気持ちを解放できる瞬間でもあります。

緊張感を嫌いすぎない

「本来の自分」をキーワードにした時に、ネガティヴな気持ちが一つもない状態を理想とするかもしれません。

好きなことをしているから何もネガティヴな気持ちにならない!」

不安や恐れを感じているから、本当にやりたいことじゃない!」

それも一つの理想の状態かもしれません。でも、「本来の自分」であっても緊張する時は緊張するし、不安になる時は不安になることもあります。

先ほど、程よく解れた状態と書いたのも、そこに理由があります。

ネガティヴな気持ちを100%排除しようとすることで、見失う「自分らしさ」もありますからね。

お風呂温度設定と一緒です、熱すぎたら入れないし、冷たくても入れない。自分にあった心地よさを感じる適温を見つけていきましょう。

いつでもどこでも「自分らしく」いなくていい

ちょっと逆説的な話になりますか、いつでもどこでも「自分らしく」を求めすぎないことも大切になります。

それが出来たら一番のいいのかもしれません。でも人間はいろんな人のいる社会の中で生きていきますからね。いつでも「自分らしく」いることが難しいこともあります。

「自分らしく」ない時間があるからこそ、「自分らしく」いられる時間のありがたみが分かると言ってもいいかもしれませんね。

周りに合わせないと評価されない!?

私たちは、作り上げた自分の方が「いいね!」がつくように思ってしまいます。

それは学校教育がスタートした小学生の頃からの思い込みが作られていきます。(もっと早い人もいますけどね)

それまで何も考えずに過ごしてきて、それが「自分らしさ」だったのに、学校のルールを守る為には、他所行きの自分を作る必要がありますからね。

時間を気にせずに何時間も公園で遊んでいた時とは違って、休み時間が終わる前には教室に座って次の授業の準備をすることが求められますからね。

いつまでも遊んでいる子は先生に怒られてしまいますし、ちゃんと席に戻っていた人は褒める(または怒られない)わけですからね。

学校のルールが、家族のルールの場合もありますし、大人になってからは会社のルールとか、SNSのアルゴリズムとか、グループのルールとか、に変わっていきます。

ルールに適応することも大切です。その環境では、それらが求められるわけですからね。

でも、大切なのは、そのルールによって隠れてしまった「自分らしさ」も、実は「いいね!」の評価をされることがあることです。

それを信じるのが怖くて、私たちはつい自分で自分を隠してしまいます。恐れから自分を隠して、それゆえに窮屈さも感じていきます。

「自分らしさ」にいいね!が集まってくる

会社の食事会の例で、同僚達との2軒目で解放される瞬間があると書きましたね。

うわ〜!めんどくさかった〜〜!!」と一緒に緩めるから深まる絆があります。

この瞬間は同僚から見れば、とても好意的な存在になっているんですよね。「いいね!」が何回も押されています。

自分が解放された姿を見せることで、相手も同じように気持ちを緩めることができます。

反対に言えば、相手が気持ちを緩めているのに、自分が気持ちを解放しなければ相手はリラックスできませんからね。

これは飲み会に限った例ではありません。

普段の日常の中でも「自分らしさ」が繋いでいく関係がありますし、あなたの「自分らしさ」で救われる相手がいます。

隠れた自分を見つけてあげる

私たちは「何をして生きるのか?」を決められるように、「どの自分で生きていくか?」も決めることができます。

それを時と場合によって使い分けていきましょう。

「〇〇しなければいけない!」「〇〇したらダメだ!」

信念のように自分を厳しく制御しているかもしれません。

でも、今、何か不安を抱えていて、何か突破できない壁の前に立ち尽くしているのなら、その信念を疑ってみてもいいかもしれません。

その信念で「自分らしさ」が見えなくなっているのは、一番自分だったということがあります。褒められる為に作り上げた信念が自分を見えなくしているのです。

本当はそのままで評価される時間や相手がたくさんいるかもしれません。

カウンセリングで僕がやっていることは、その相手や時間を思い出していくことや受け取っていくことのように思います。

一緒にそれを見つけて集めていきましょう!

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