あるスポーツで日本連覇をされている方とお食事をする機会があった。
試合の運び方や上達方法を学ぼうといろいろ話を伺っていると、細かい部分の「意識の差」が段違いにすごかった。
一流の人はここまで意識を洗練させるのかと、驚いた。
そのコースに打ち込む理由は何か?
どのスピードで打ち込むのか?
何を見てどこに移動するのか?
手首を柔らかく使うために、足腰の筋肉をどう使うのか?
試合で有利に運ぶために、この練習は何につながるのか?
普段が自分が基礎練として何気なくやっていることに、一つ一つ意味を持たせて、小さなことにも意識を張り巡らせる。
一流の人は練習メニューが特別なのではなくて、意識の持ち方が違うのだ。
カウンセラーを目指し始めた頃に「カウンセラーはどこでも練習し放題だぞ」と、当時の先生は笑って教えてくれた。
「カウンセリングルームで行われる会話」と「普段の会話」は、その様相が同じとは言えない。だけど、普段の会話も意識次第ではカウンセリングに活かすことができる。
後輩カウンセラーが「カウンセリングの経験が少ないので、、、」と自信なく相談してくることがある。
その気持ちもすごく分かるけれど、普段の会話から意識をして鍛えることで、その不安を支える自信を育てられることがある。
「普段からいろいろ考えて話すのはめんどくせよ」という気持ちもわかる。
だから適度にオンオフを切り替えてもらっていいのだけど、一流と呼ばれる人は、その「めんどくさい」をこなして、自分の技術を育て上げる。
それはスポーツの世界でも、仕事の世界でも、同じだ。
自信も、技術も、数が支えてくれるし、意識が数をこなす力を与えてくれる。
いい刺激をもらった。
何気ない日常にカウンセラーに必要な鍛錬が散りばめられている。
意識するためには知識が必要だし、知識を身につけるためには自分自答は必要になってくる。
22日の講座では、意識を育てる「何か」をたくさん持って帰ってほしい。
その「何か」をそれぞれが自分で磨き上げられるように。
講座まで残り数日、興奮して寝れない日々が続いていく。
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