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我慢する生き方を手放していく

「私が我慢すれば幸せになれる」
「私さえ我慢すれば周りは幸せになれる」

この発想があると我慢しなければいけない状況をあえて作り出してしまうことがあります。
引き寄せの法則というか、ぶつかり稽古しているというか。

手のかかる恋愛ばかり追いかけてしまう。
全く自分に合っていない職場で我慢し続けてしまう。
本当は嫌なのに同僚の愚痴の聞き役になってしまう。

etc

我慢と幸せがサウナと水風呂、生ハムとメロンのように、 セットになっているのです。

幸せのためには我慢が必要!?

自分が幸せを感じるためには、我慢が必要になっていて、我慢のない幸せはなぜか「幸せ認定」されないんです。 なんというか、「そんなの偽物の幸せだ!」みたいな感覚があるんですよね。

もちろん、頭でははやく幸せになりたいし、めっちゃ幸せになりたいのに、心(深層心理)では我慢なしの幸せを受け取れない。

昔は一人前の寿司職人になるのは、10年の修行が必要と言われていました。しかし、今は調理学校を出てすぐに寿司職人になる人も増えてきているみたいです。どっちがいいのか?それはその職人さんが決めることですし、お客さんが満足するか?どうか?というのが大切だと思うんですよね。

「私が我慢すれば幸せになれる」
「私さえ我慢すれば周りは幸せになれる」

 という人は10年の修行がないとそれは本当の寿司職人と呼ばない!のと同じで、苦労と我慢がなければ幸せになれない!と思っているんです。

幸せを受け取る資格に縛られてない!?

すぐに幸せを受け取ってもいいと言われても、「そんなことは私には無理だ!」と拒否反応を示してしまいます。 ここにちょっと頑固な幸せ職人がいるんですよ。10年修行しないとそれは寿司職人じゃねぇ!と頑固寿司職人が言っているような感じです。

頑固幸せ職人になってしまうのは、大抵親も頑固幸せ職人だった過去があるんですよね。

寿司職人が「俺たちの若い時は10年師匠の元で働いてやっと認められたんだよ!」と言うように、「私の母ちゃんはもっと我慢してたんだよ!」と言う感覚があるのです。

雛は親鳥を見て学ぶと言いますが、その生き方までしれっと学んでいるわけなんですよね。

親が悪いわけではありません。親もそのまた親の姿を見て知らず知らずのうちにその生き方を学んでいますからね。おじいちゃん、おばあちゃんの世代になると戦中戦後ということもあって、今より物質的に我慢しなければいけない環境的な要因がたくさんありました。世代的にどうしても我慢しなければいけない生き方になっていきます。

今までのやり方を手放していく


我慢する生き方をどうやって手放していくか?
ですが、我慢はデメリットばかりではないですよね。我慢のメリットもあるからこそ、その生き方を手放せません。

我慢すること自体が悪いことではなくて、我慢と幸せがセットになっていることがうまくいかない人生を引き寄せているのです。

社会で生きていくためには、多かれ少なかれ我慢しなければいけないタイミングや状況もあります。「それを自分勝手に生きれば幸せになれる!」ということではありません。

いかなる時も絶対100パーセント我慢しなければいけない生き方から、「我慢しなくてもいい時もあるよね〜」くらいに思えるようになればいいですね。ちょっと肩の力を抜くイメージです。

心理的なアプローチとして感謝のイメージワークをすることがあります。

これまでの生き方も無駄じゃない

我慢する生き方もそれはそれで役に立ってきたし、必要だったんですよ。決して無駄なことばかりしてきたわけではありません。

そうやってしんどい時も、辛い時も、自分を我慢させて周りの幸せや未来の幸せを支えてきた自分に感謝して優しく受け止めてあげます。

また体感的なアプローチとしては、やりたいことを書き出してもらって、(多ければ多いほどいいですね)それをすぐに実行してもらいます。そして、それを習慣化していきます。

思考の癖や生き方のパターンを変えるためには、意識して習慣化することが近道になります。一回や二回自分の好きなことをやっても、染み付いてしまった癖やパターンを手放すことができません。

我慢する生き方も、それが自分の生き方として受け入れているのならば、それを無理に変える必要はないかもしれません。どんな生き方を選んでいても、それは自由ですからね。

自由は自由を与えていく

ただ、「我慢する生き方」をしていると無意識に相手にも同じような我慢を強いてしまうことがあります。そして、それには自分では気がつきません。

例えば、お母さんがすごく我慢する人で、あなたも我慢するような生き方を選んだかもしれません。しかし、お母さんに「お母さんのせいで私はたくさん我慢してきたんだよ!」と言っても、お母さんからは「そんなつもりは全くなかったよ!」と返ってくることがあります。


「むしろ、あなたには自由にさせてたよ」とまで言われてしまうことも。

これが親子の間だけではなくて、恋愛でも起きてしまいます。

「あなたは我慢させているつもりはないし、むしろ彼は好き勝手にやっているように見えるけど、彼も実はめっちゃ我慢していた」という案件が頻繁に起きていきます。

これが夫婦関係のズレになっていきますし、頑張っても彼との距離が近づかない原因になってしまいます。

好きな人の為に尽くしてたくさん我慢してきたのに、全く違うタイプの女性に彼を持っていかれた!!みたいなこともこれが関係していることがあります。

あなたがどんな生き方を選ぶのか?


それは全く自由なことですが、無意識に周り与える影響があるということは知っておいてもいいかもしれませんね。

頑張っても、努力しても、我慢しても報われないと感じているのなら、無意識に周りに与えている影響力が関係しているかもしれません。

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