ライフ

ひとりで頑張ってきた女性に響いた言葉の奇跡

その女性が相談に来られたのは、
恋愛が上手くいかないという理由でした。

好きな人が出来て、
彼氏が出来て、

それでもしばらくすると、2人の関係が終わってしまう。

彼の気持ちによりそえるように、
彼の為にできることは何でもしようとするのですが、
上手くいかない。

自分はまるで恋愛には向いていないと
神様のハンコをもらったように感じられるようでした。

仕事もバリバリにこなされる方で、
出来ない上司の埋め合わせをして、 後輩の失敗も尻拭いして、
週末に離れて暮らす母親にも連絡をして、、、。

彼女の力強さや行動力は本当にたくさんありました。

『たくさんの心理学のブログも読んで、
桑野さんのブログを読ませてもらってます。

でも、分からないんです。
自分の何がいけないのか?頑張りすぎているのか?甘えているのか?
時々、分からなくなって、、叫びたくなる夜もあるけれど、
でも、叫んだって何も変わらないですよね。』

頑張ってきた自信もあるけど、
この頑張りや努力が果たして自分を幸せにしているだろうか?
自分の周りの人に役に立てているのだろうか?

まるで、暗闇の海の中で、ひとりずっとボートを漕ぎ続けているようで、
遠くの海岸には明るい光がぼんやりと見えているのだけれども、
どこまで漕げば私はその岸辺にたどり着けるだろうか?
それともこのまま、遠くからあの明るい光を見ているだけなのか?

私たちは時に人生の羅針盤が見なくなります。

頑張っているのに、
頑張っているのに、
私の人生はずっとこのままなのだろうか?

立ち止まると
今まで見ないようにしていた孤独や悲しみに追いつかれてしまって、
もうそこから二度と立ち上がれないかもしれない。

もし、このままこの暗闇の海の上で、
ボートを漕ぐのをやめてしまったら、
誰が私を見つけてくれるのだろうか?

そのまま、ただ暗闇の海を彷徨うのか?
それなら必死にボートを漕いでも、
漕がなくても、結果は同じかもしれない。

このような想いをされている方は他にもたくさんいるかもしれませんね。

僕は、その女性の話を何回かのカウンセリングに渡りずっと聞き続けて、
『一度やってみたいと思うことはありますか?
と尋ねました。


『何でもいいのですか?そうですね。』

しばらく間を開けて、

『ゆっくりご飯が食べたいです。』

とおっしゃいました。

『そうなんですね。
そしたら、ちょっと試しにホテルの最上階のレストランでも行ってみませんか?
ディナーは高いかもしれないけど、ランチなら自分へのご褒美の金額としても出しやすいかもしれませんよ?』 

その女性は、

私にはそんな高級なところは似合わない。
1人で行くにはちょっと恥ずかしい。

と色々ためらわれていましたが、「桑野さんがおっしゃるなら騙されてみます。笑」
と次回までにはチャレンジしてみると約束して電話を終えました。

次回の電話の時に、
その女性がこう話されてました。

予約してそのレストランに行くと、
窓際の席が取ってあって、
でも、私1人でしたし、なんか気まずいような恥ずかしさがありました。

でも、平日のお昼だったからなのか、
1人のお客さんも何人かいらして、
そこまで気にしすぎることもなかった〜って思いました。


料理?
美味しかったですよ。
なんか落ち着けました。
そんなにゆっくりとした時間は何年かぶりか分からないくらい。

今まで1人でぼーっとする休みなんてあったと思うけど。

それでね、桑野さん。

その日、私は膝の上に置いていたナプキンを落としたんですよね。
それで拾おうと席を立とうとすると、ウェイターさんがやってきて、

『お客様は、そのままで。』
とわざわざナプキンを拾ってくれたんです。

ただ、それだけなんですけどね。
さすが、ホテルのレストランだなって思いました。

僕はその話を聞いて、
また近いうちにそのお店に行ってみてはどうですか?
と提案しました。

『またですか?そんな贅沢はすぐに繰り返していいんですか?』
とおっしゃるので、

『好きなことは、大切な時間は、何度も繰り返していいんですよ』
と送り出しました。

その女性は、また同じレストランに行ってくれたみたいで、報告をしてきてくれました。

桑野さん、
あのレストランにもう一度行ったんです。


今度もお昼だけど、
シャンパンも飲みました(笑)

私贅沢するのが板についてきたでしょうか?

最後にお会計を済ませて、お店を出る時に、
『〇〇さん、いつもありがとうございます。また、お待ちしてますね!』
って言われたんです。

きっと予約した時に名前は分かっていたのでしょうけど、
なぜか、他のお店でも言われていたかもしれないけど、

その時にね
ふっと心が軽くなったんです。

体のチカラが抜けたっていうか。

名前を呼んでくれて、
「またお持ちします」って言われて、

私ね。
こんな風に扱われていいんだって。
いつも誰かの為に走ってばっかりじゃなくて、いいんだって。
そう思えたんですよね。

それから少し楽なんです。
何も変わらないけど、何か変わったように。

きっと、その女性の中にある引っ掛かりが取れた瞬間だったのかもしれません。
自分で取ろうとしたナプキンを拾ってくれた瞬間、
帰り際の挨拶の言葉を聞いた瞬間。

きっかけは些細なことであっても、
それまで女性が自分の心や過去と向き合ってきたものに、
小さな歯車を1つ入れるように、がらがら、くるくると心が動き出したのかもしれません。

この体験って、
理論的に説明できないし、再現性もないかもしれません。

でも、このような出来事は、
心理学の勉強をしていて、カウンセラーとして活動していて、
たくさん耳にします。

「また、お待ちしてます」も何度も聞いていた言葉かもしれません。

でも、同じ一言でも受け取るタイミングやシチュエーションよっては、
人生がが劇的に変わるような言葉になるがあります。

1人でボート暗闇で漕ぎ続けて、
もうダメだって、思ってしまっても、
あなたは暗闇の海で彷徨うことなく、
今までは見えてこなかった光に救われることもあります。

人生は頭で理解しているよりも、
ずっと人生を変える些細なサプライズに満ちているかもしれませんね。

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