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人の為に時間は使えるけど、自分の為には使えない

今日はタイトルの通りなんですけどね。

人の為には多少(かなり)無理をしても時間を作ってあげることが出来るんですよね。

・人にあげるプレゼントは時間を掛けて探すけど、自分の着る洋服には無頓着。
・残業で遅くなった日でも、友達の恋愛相談を聞いてあげるけど、自分の相談は出来ない。
・もう帰りたい飲み会に付き合い続けるけど、ずっとやりたいことを先延ばしにする。

人の為に時間を作ってあげることは優しさでもあるので、それは悪いことではありません。

でも、自分の為に時間を使ってあげられないことで、自分を責めることがあります。

人の為に時間を使って精神的にも、肉体的にも、エネルギーが切れているので、ひとりの時間に何かやる体力も気力も無くなっているんですよね。

例えば、ずっと読みたいと思っていた本も机に積まれたままで、時間はあるのにボーッとスマホを見てしまう。みたいな感じです。

やりたいこと、やるべきことがあるのに、動き出せなくて、「また明日、また今度」と続けてしまいます。

すると、「自分は何もできない」「意志が弱い」「周りに流される」「本当は何をしたいか分からない」等の悩みを大きくします。

本当は人一倍馬力があるんですよね。

誰かの為に一生懸命パワーを発揮できるわけですからね。

でも、自分の為にそのパワーを使うのに慣れていないのです。

「自分は熱があっても仕事に家事に動き回るのに、誰かが体調を崩したらめっちゃ世話をしてあげる」みたいなことがあるのです。

心理学を学んでいる人にもあるあるかもしれません。

「自分を大きな悩みや問題を抱えているけど、人の為に何時間も相談に乗ってあげる」みたいに。

それが性分みたいなこともあるので、無理やり路線変更してもムズムズします。

宮沢賢治の「雨にも負けず」にこんな一説があります。

東に病気の子供があれば 行って看病してやり
西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を背負い
南に死にそうな人あれば 行って怖がらなくても良いと言い
北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろと言い

まさにそれを体現している感じです。

でも、先ほど書いたように、自己イメージは「自分は何もできない」「意志が弱い」「周りに流される」「本当は何をしたいか分からない」になってしまうので、自分がやっていることも正当に評価できません。

受け取れなくなってしまうのです。

カウンセリングでは「受け取りましょう!」と言っても右から左に受け流してしまうので、1ヶ月に1日だけ自分DAYを作ってもらうように提案します。

本当はもっと日数や時間を増やしたいですが、この1日を作るのに、一年や半年かかることもざらにあります。

・すっとしたいと思っていたことは?
・たいしたことないと思って諦めたことは?
・あなたにとって贅沢とは?
・羨ましいと思っていることは?

と一緒に掘り下げていきます。

この計画の時間もとても大切なんですよね。

「神様があなたに最高の休日をプレゼントしてくれるなら?」

それをテーマに計画を立てていきます。

誰かの為に使っていたパワーを、たまには自分の為に使ってあげること。

その練習をやっていきます。

そう練習なんですよね。

自分の為に時間を使うのに慣れていないわけですからね。

自分の為に時間を使えないのは自分を満たすことに罪悪感を感じちゃうわけでもありますが、
自分DAYをやっていくと、パワーは充実して、自己否定も緩くなっていきます。

自分が満たされることで周りにもいい影響が自然と還元されていくことを実感していきます。

「我慢して与える」ではなくて、「満たされるから与える」になっていきます。

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