ビジネスの相談でも、恋愛の相談でも。
「やりたいこと」と「やっていること」のエネルギーが違ってるから、そりゃ気持ちよくないよね〜。
とお話をさせていただくことがあります。
エネルギーが乗っていないと頑張っても結果出ませんし、
やっていても心地よくないので、モチベーションも下がっていきます。
結果が出なくて行き詰まりを感じる原因として、このエネルギーのズレ問題は多くあります。
結果が出ないのは!?
少し具体的な例を出しますと、
リーズナブルな定食屋さんで「安く誰にでもお腹いっぱいになってもらいたい!」人が、高級レストランで何万もするコース料理を作っているようなものです。
同じ料理というジャンルで人を幸せにする仕事をしていますが、そこに「やりたいこと」と「やっていること」のエネルギーの差があります。
「勉強のために」
「経験値を上げるために」
「自分の店を開店する資金を稼ぐために」
など他に明確な目的があるなら、エネルギーの差があっても自分を納得させることができます。
でも、自分を納得させる理由がないままだと、エネルギーがうまく乗っかりません。
すると
やっていても楽しくない!
↓
モチベーションが上がらない!
↓
結果がでない
↓
「私、何をやってんだろう」と行き詰まりを感じる
というループに沼っていきます。
これ恋愛でも同じようなことは言えます。
目の前の彼氏(彼女)の反応に対応しているうちに、思い描いていた恋愛ではなくなってしまうのです。
・好きかどうか分からないのに、追いかけてしまう。
・幸せや喜びを感じられない関係なのに我慢してしまう。
・報われない恋愛に執着して時間だけ過ぎていく。
などの状態になります。
頑張っているのに結果が出なくて、人生が行き詰まっていく感覚がしてしまいます。
この行き詰まりを解決し結果を出すためには
「本当にやりたいこと」にエネルギーをむけていくことです。
エネルギーの差がどう影響していくのか?
機械的な作業は別として、
恋愛でも、ビジネスでも、関わっている人たちの間に流れる「心地よさ」が大事になってきます。
「やりたいこと」と「やっていること」のエネルギーの差がズレると本人も気持ちがよくない。
そのエネルギー差を相手も(お客さんも)感じてしまいます。
ある程度結果が出ている状態では、
「やりたいこと」と「やっていること」の差を意識しないかもしれません。
なんとなく自分を誤魔化せてしまうというか。
でも、だんだんとエネルギーの差が大きくなって、結果にもネガティヴな影響が出てくるようになります。
そこで、目先の結果を求めるために、バタバタとあれこれするのですが、結果にはつながりません。
解決するためには根本的に「やりたいこと」と「やっていること」のギャップについて向き合っていく必要があります。
そのズレを修正してうまくエネルギーが乗っていく状態にしていくことで、結果も出てきます。
ここちょっとしんどいです。
小手先のテクニックは通用しませんからね。
「私は本当は何をしたいの?」
その問いだけを持って自分の中にグーっと入っていく必要があります。
「やりたいこと」ができない心理について
ちょっとややこしい心理学的な説明をしますね。
(この段落は読み飛ばしてもらっても大丈夫です。)
心理学的には自立から相互依存に移行していくステージです。
自立とは、「一人で頑張る」というステージですね。
でも、相互依存とは、自分だけの力の限界を受け入れて、「頼る」ためにもう一度信頼していく必要があります。
「自分は受け入れてもらえること」を信頼するのです。
「ひとりで頑張っていく」とは、まったくの反対ですよね。
そもそも依存→自立→相互依存とステージは変化していきます。
依存のステージで頼って、甘えて、でもそれが叶わなくて傷付きます。
それで自立のステージに入って「ひとりでやってやるしかない!」モードになるわけです。
でも、その自立のステージでは本当に欲しいものが手に入らない。
頑張っても限界があり、報われない感覚にメンタルもすり減っていきます。
やり方を変える時期でもあり、マインドリセットする必要があります。
「ひとりでやるしかない!」というのは言い換えると
「自分ひとりで頑張って手に入るものしか望まない!」ということでもあります。
「手にしたいもの」に無意識に制限、限界を決めてしまってます。
誰かと協力して、信頼して、頼って、頼られて、
そうやって手に入れることができるものを除外しているのです。
だからこそ
「本当に欲しいものは何か?」
と向き合っていく必要があるのです。
自分を信用できない具体的な例
心理学的な解説をしたので、もう少し感覚的に理解できるように解説していきます。
「やっていること」と「やりたいこと」がズレてしまうのは、自分を信じることができないからです。
自分の能力やスキル、才能、魅力を信じるという意味ではありません。
「頼れる人がいること」「助けてくれる人がいること」を信じるのです。。
ひとりで頑張ってしまうのは、
自分ができないことを支えてくれる人がいることを信じられないのです。
それは他人を信用できないということではなくて、
「自分は助けてもらえない」という自己イメージを手放すことができないのです。
無意識に自分の限界を決めて、ストッパーをかけている状態です。
ブレーキを踏んでますからね。
そりゃ「やりたいこと」は出来なくなっていきます。
例えば、
英会話のレッスンを受けていて、
「本当は海外を旅行していろんな人と友達になりたい!話してみたい!」
そんな夢を持っているのに、
「自分の英会話力はまだまだ!」
と思って、いつまでも海外に行かないでレッスンを続けている。
「本当にやりたいこと」は海外で友達を作ることなのに、
「やっていること」は英会話スクールでレッスンで、英会話力を上げることが目的になってしまいます。
「ちゃんと英語でしゃべることが出来なくても、助けてもらえるでしょ!?」
と「ひとりでやってやる!モード」を手放していくことで、海外に行って友達を作ることにチャレンジできるようになります。
すると本当にしたいことで結果がついてきますからね。
モチベーションも上がって、行き詰まりを感じることも無くなっていきます。
本当に「やりたいこと」をするために
本当に欲しいものと向き合っていく流れの中で、依存時代の傷も出てくるかもしれません。
「あの時に助けてくれる人がいればこうならなかった。」など。
その傷が痛むので、誰にも助けてもらわなくてもいいように、自立して一人で頑張っているわけです。
本当に欲しいもの、やりたいことを手にするためには、その傷を癒して、自立を手放していく(緩めていく)ことです。
成功した人にその理由を聞いていくと
「ご縁に恵まれました」
「たくさんの方に助けていただきました」
と答える方がたくさんいます。
それはひとりで頑張るという自立を緩めて、相互依存のステージに進んだということです。
だから、人の助けやご縁を受け入れることができて、
ひとりでは無理だった「本当にやりたいこと!」ができるようになっていくのです。
そこで、自分のエネルギーが乗っていきますからね。
結果にも反映されていきます。
それにはまず「誰にも助けてもらえなかった!」という傷を癒していくことです。
逆の言い方をすれば、
ひとりで頑張ってしまうのは過去の傷が癒えていないからです。
今、あなたが頑張っても結果が出なくて行き詰まりを感じるのは、
「過去の傷を癒していくこと」を無意識が望んでいるからかもしれません。
それは「本当にやりたいこと」を教えてくれて、
それを手にする方法を教えてくれるサインなのです。
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