どうしても気分がギスギスしてしまうことも、何気ない一言に過敏に反応してしまうこともあるかもしれません。
私たちは怒りたくて怒りたい人などいないのですが、どうしても優しくなれない時に、そんな自分を責めてしまいます。
「優しくなれないのは私の性格が悪いからですか?」
「怒りっぽい性格は治りませんか?」
そんな相談を受けることもあります。
昭和世代の方にしか分からないかもしれませんが、
昔はテレビの調子が悪い時に「叩いたらいい!」みたいな謎の風潮?がありました。
今では考えらないかもしれませんが、接続が悪くてもテレビの角をバンバン叩いていたのです。
その方法しか知らなかったんですよね。
怒りたくないのに、どうしても怒ってしまうのは、これに似ているかもしれません。
そのやり方しかわからないのです。
素直に気持ちを伝えること、NOと相手に伝えること。
もしあなたのお母さん、お父さんがその方法を知らなくて、荒っぽい表現や言葉を使っていたら、それが当たり前のように身に付いてしまうことがあります。
テレビを叩くのを自然と真似るように、そのやり方が当たり前になるのです。
怒りをぶつける、我慢する以外の方法を知っていけばいいだけです。
そこに性格の悪さも、生まれながらの性質も関係ありません。
怒りは「助けてほしい、分かってほしい、愛してほしい!」のどれかサインであると言われます。
素直になれない隠れた気持ちが怒りへと形を変えていきます。
心に余裕がなくてイライラしてしまうことがありますよね。
仕事や家族、パートナーのこと、ひとりでたくさん抱えてて、本当は助けを求めているのかもしれません。
「強くあれ!」「ひとりでできるように!」
子供から大人になっていく中で、このような言葉にたくさん出逢います。
すると、「助け」や「理解」を求めることを悪いことのように、弱い人のすることのように思ってしまいます。
誰かに頼れるってのも強さではないでしょうか?
ギスギスしてしまう時、優しくなれない時、
それはあなたが性格が悪いからではなくて、素直になることに勇気を出すタイミングなんですよね。
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