「好きでもない人と付き合っていた」
「誰かに言われるまま自分の進路を決めた」
「用事を頼まれると断ることが出来ない」
「周りの空気を読んで求められている自分を演じて疲れる」
相手の意見や目の前の状況を受け入れることが、とても大切な場面ももちろんあります。
でも、受け入れてばっかりを続けていると、「私の人生って?」と、哲学的な悩みが浮かび上がってくることがあります。
自分が自分の人生を生きた感覚がしなくなってくるのです。
「流れに身を任せる」とも言えるかもしれません。
それでうまくいくこともあると思います。
でも
「自分の人生を生きて感覚がしない!」
「いつも私は誰かの期待に応えてばかりだ!」
「なんで私のしたいことを後回しにするの?」
「やりたい!って思っていたことを今年もできなかった」
そうやって後悔の言葉で、心がいっぱいになるのは、自分の人生の覚悟を決めるサインかもしれません。
受け入れるには2種類ある
「受け入れる」には2種類あります。
①「自分の意思で相手の意見に決める場合」と②「自分で決めることを放棄して相手に委ねる場合」です。
①「自分の意思で相手の意見に決める場合」は、相手の意見や場の流れを自分で判断しているので、最終的に自分の決断として受け入れることが出来ます。
だから、たとえ相手の意見を選んだとしても、そこに自主性があります。自分の判断として、相手の意見を受け入れることを決断した!と。
でも、②「自分で決めることを放棄して相手に委ねる場合」は、自主性はありません。相手の意見や場の流れに合わせることで、決断することを避けていることがあるからです。
決断を避けているから、自分で自分の人生を生きた感覚がしない。
いつも自分の決断をしなければいけないわけではありません。
ただ人生の大切の岐路でも、周りの意見や状況に合わせてしまって、自分で決断することを避けていたら、「私の人生って、、、、」と。
人生の決定権を誰かに委ねた分だけ、後悔や文句、自己嫌悪が顔を出してくることがあります。
自分の人生を決める準備をしよう
「じゃあ、自分の人生を自分で決めていこう!」
そう決めてすぐに動き出せるならいいですが、そう簡単に上手くいかないかもしれません。
相手の意見を受け入れることが美徳であると思っているかもしれないし、自分の人生を生きることがワガママに感じられるかもしれません。
意外と難しいんですよね。
「自分の人生を生きる!」と決めても、過去の生き方の癖がなかなか取れない。
僕のカウンセリングでは、まずは「ひとりの時間を積極的に作ること」「外側からの刺激がない状態に慣れること」から始めてもらいます。
ひとりの時間を作ること
オートマチックに相手を優先することが身についている場合は、自分以外の人がいる状況では、それが勝手に発動してしまいます。
1日の中で、1週間の中で、休日を過ごす中で、ひとりの時間を少しずつ増やしてもらいます。
自分以外の人がいなければ、相手に合わせる必要がありませんからね。
ダイエットを決断しても、自室にお菓子がたくさんあれば、誘惑に勝てません。
それと同じで、まずは自分しかいない状況を作りましょう。
これに慣れるのも時間が必要だと思います。
誰かに合わせることが普通になっていると、自分ひとりの時間がとても不安で寂しく感じられてしまうからです。
でも、「ひとりの時間」=「寂しくて不安」ではありません。
ゆっくりと自分の気持ちを整えて、自分を大切にしている時間でもあるのです。
寂しさや不安が反応する場合は、そこに日常的に、または小さい頃から隠していた感じたくない感情が刺激されている可能性があります。
その場合は、カウンセリングでゆっくりと感情を癒していきましょう。
刺激のない状況に慣れること
相手に合わせることができるのは、頭の回転が速い証拠でもあります。
適切に状況を見極める必要もあるし、言語化されてない相手の意思を汲み取ることも必要ですからね。
だから、常に頭が回転し続けています。
ひとりの時間を作っても、そこでスマホでSNSをチェックしていたら、そこからの刺激を受け取って、頭をフル回転させ始めます。
目の前の相手の意見に合わせることはないけど、SNS上の意見を見て、その意見に汲み取ろうとしてしまうのです。
SNSには様々な意見が流れているし、大量に流れてきます。
せっかくひとりの時間を作っているけど、まるで大勢の人を会議しているような感じです。
刺激がない状態は、何もない時間ではありません。
「暇!退屈!刺激がない!」と思うかもしれません。
でも、先ほどと同じように、自分の気持ちを整えて、大切にしている時間です。
準備が出来たら、あとは自然に出来ていく
自分の人生を決める準備が整っていくと、あとは自然と小さなことから自分で決められるようになっていきます。
もしかしたら、最初から大きな決断をできることもあるかもしれませんね。
自分で決められないのは「意志が弱い」わけではありません。
決断することは、心のエネルギーを使います。周りの空気を読むことに、そのエネルギーを使っていたら、決断するためのエネルギーは残ってません。
エネルギーが充電されていけば、自然と自分で決断できるようになっていきますからね。
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