どんなに仕事で評価されても、拭えない寂しさを感じることがあります。
お給料も、会社での評価も、生きていくために必要なものです。でもそれだけで「心が健康的に生きていけるか?」は別問題なんですよね。
給料や評価の数値は生活を満たしてくれるかもしれない、でも同時に心を満たしてくれるとは限りません。
・「会社で孤独感を感じる」
・「頑張っても頑張っても評価されない焦りを感じる」
・「やる気はあるけれど、実際に行動がついてこない」
・「会社に行くのがしんどくて朝起きれない」
・急に寂しさが込み上げてきて泣きそうになる
・優しくしたいのに、常に怒ってしまう。
これらは満たされない心からSOSかもしれません。
心のSOSが軽視されてしまう時
でも、こんな悩みを誰かに勇気を出して打ち明けても、それを受け止めてくれないかもしれません。
「考えすぎだよ!もっと気楽に行こうよ」
「いい給料もらっているからいいじゃん!」etc
「生活が安定すること」と「心が満たされること」は必ずしもイコールではありません。でも、それをごちゃ混ぜにしてアドバイスが返ってくると心はより満たされない気持ちを強くします。
心のSOSは、いつしか生活の問題や精神論へとすり替わっていきます。
満たされない心は、強い精神があれば本当に大丈夫なのでしょうか?
カウンセリングをしていると、精神的に強くあろうとした結果、満たされない心の空白を広げているように感じられることがあります。
繋がりの希薄が駆り立てるもの
私たちがある組織に属している時に(それが家庭であっても、会社であっても、友達グループであっても)、そこに居ていい理由や実感を求めることがあります。
「私は本当に必要とされているんだろうか?」
「私がいなくてもみんな平気なんじゃないか?」
「自分がここにいる意味があるのだろうか?」
そんな気持ちが出てくることがあります。
過剰に周りに気を使ったり、役に立とうと頑張ったりして、その理由や実感を掴み取ろうとします。
これは「繋がりの希薄」によるものです。
共有できる気持ちや想い、通じ合える感覚や感情が薄くなっているんですよね。
一緒にいて安心してリラックスしている時に、一生懸命相手に気を使うことはないですよね。
同じ映画を観て、感動して涙を流している時に、「役にたたねば!」と焦ることもないでしょう。
心が触れ合う時間を
満たされない心を埋めてくれるのは、「繋がり」なんですよね。
それらは「朝のたわいもない会話」や「仕事が終わってからの一言」など、何気ない瞬間に感じられるものです。
どれだけ仕事が評価されても感じらないことがあります。
「繋がり」とは心と心が触れ合っている時間ですからね。
利益を出すためには、それは不必要なものかもしれません。
仕事場に「繋がり」を求めない方もいるかもしれません。
でも、頑張っても満たされないのは、本当は心が触れ合う時間を求めているからかもしれません。
心に触れる練習をしていく
キャッチボールと一緒で、心の触れ合う時間を過ごすためには、経験や練習が必要になっていきます。
どんな言葉をかければいいだろうか?
どんな表情をすればいいのだろうか?
内容のない話でもいいのかな?
こんなことを私が言っても嫌われないだろうか?
もしかしたらいろんな声が聞こえてくるかもしれません。
カウンセリングでやっていることも、この練習の一環でもあります。
情報ではなくて心に触れる会話のキャッチボールを練習しているのです。
本当はお父さんやお母さんとやりたかったことかもしれない。
小さい頃にできなかったキャッチボールを繰り返していきます。
ひとりでの練習の仕方
まずは日記やノートに自分の気持ちをそのまま書き出すことから始めてもいいです。
キャッチボールでも壁に向かって、1人で投げて、跳ね返ってきたボールを受け取る。そんな風にキャッチボールをすることがありますよね。
どんな言葉をノートに書く時に、自分の心が揺さぶられているか?
どんな気持ちを書こうとすると、ペンが止まってしまうのか?
自分の心に触れようとする時の癖が分かってくると思います。
相手の心と触れ合うためには、それを知っておくことが大切です。
自分の癖が分からない状態だと、不安も強くなりますからね。
自分を知ることで、不安を減らしていきましょう。
不安が減れば、やりやすい相手からまずはキャッチボールを始めていきましょう。
お互いがはじめてなら、最初はぎこちないかもしれません。
でも、何度も練習していく中で、お互いの癖がわかってきて、より上手に心に触れ合うやり取りができるようになります。
また、上手にキャッチボールをしてくれる相手を見つけに、ちょっと冒険に出ることもあるでしょうね。
頑張っても、頑張っても満たされない時は、心に触れる何かを探している時なんですよね。
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