コラム

勇気を出さなくても休む

「勇気を出して休みましょう!」という言葉を見かけることがある。

見かけるだけじゃない、自分でも同じような言葉を使うことがある。

でも、ふと思う。

いつから休むことに「勇気」が必要になったのだろうか?

お腹が空いたら食べて、眠くなったら寝てと。

疲れたら休むことは、動物としても当たり前のことのように思う。

どれだけ体力がある動物でも、走り続けることはできない。

「当たり前」なのに、休むことに「勇気を出して」という枕詞がついてくる。

「勇気を出してお尻を拭きましょう!」とトイレに壁紙が貼ってあったら、不思議に感じられると思う。「言われなくても拭きますよ」と。

世の中にはたくさんの価値観に溢れているし、ルールがあり、制約がある。

だから「休みたいけど、休めない事情」を外側から強制されることもあるだろうし、自分の信念?観念?から休むことを許せないこともあるかもしれない。

動物としての「当たり前」が、社会で生きる形の上でも「当たり前」であり続けることは難しいことがある。

だけど、「当たり前」の形も変わっていく。変わっていける。

昨日までのルールが明日も続くとは限らない。

休めないこと、休まないこと。

もし今の「当たり前」にしんどい気持ちを抱えている人がいるのなら、「勇気を出さなくても休む」が新しい「当たり前」になれるといいな。

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