仕事でも、恋愛でも、燃え尽きてしまって、
しばらく何もできない状態が続いて、少しずつ回復していき、
「さぁ、これからどうしようか?」というフェーズに来てカウンセリングを受けられる方も多くいます。
その人たちに共通する発言の一つに、
「燃え尽きる前にストップをかけておきたかった」というものがあります。
燃え尽きること自体が悪いこともなく、「それはそれで意味があったかもしれないね〜」と受け止める見方がカウンセリングであるのかなと思ってますが。
それは分かっていながらも、「出来れば燃え尽きたくなかったよね〜」も本音であると思います。
燃え尽きると「何もできない」「普段できたことがやれない」をある意味わかりやすいのですが、『燃え尽きる前』を自覚することは難しいわけです。
だからこそ、最後の最後までエネルギーと精神力を燃やしてしまいます。
これが野菜炒めならば、食材が焦げてくるのが目に見えて分かりますからね。
真っ黒黒になるまで火をかけておくことはありませんよね。
だんだんと「やる気」や「体力」が無くなっていくケースは分かりやすいかもしれません。
・朝起きれない
・夜眠れない
・食欲がなくなる
・外に出ることが億劫になる
エネルギーが枯渇していく感じが分かるのです。
でも、これとは全く逆で最後までフルスロットルで燃え尽きてしまうケースもあります。
・何かやっていないと不安で落ち着かない。
・周りに置いていかれないように必死になる
・いつも刺激がある状態にしてしまう(SNS、アルコール、過食等)
エネルギーが弱っていくと感じるのではなくて、むしろハイテンション状態のようになっているわけです。
本当はエネルギーが弱っているんですけどね。
過剰に気分や気持ちを盛り上げることによって、なんとか自分を保っているわけです。
寝不足での大事な会議の前に、エネルギードリンクを過剰に摂取したような状態です。
ハイだから頑張れる気がするし、ハイだから高い目標を立ててしまう。
ハイだから動き回れるので、エネルギーが消耗していることに気がつけないのです。
頑張ることも、疲れていても気合いで乗り越えないといけない日もあると思います。
でも、過剰に頑張りすぎている時はストップのサインかもしれません。
暴走列車のように何かに衝突して事故るまで止まれないのです。
エネルギーが高まっている時こそ、休息の時間もしっかりとスケジュールしてみてください。
燃え尽きそうになっていた時には、その時間に強く焦りを感じる場合があります。
休息できないくらい焦りを感じていることを自覚して、休息以外のスケジュールを見直しいきましょう。
焦りはパワーにもなりますが、自分を押しつぶすプレッシャーになりすぎることもあります。
また燃え尽きる前兆ではなくて、ただ単にやる気が高まっている場合は、
その休息の時間がいいリフレッシュタイムとなって意欲やアイディアを生み出してくれます。
燃え尽き前は物理的な時間や成果ばかり目を向けてしまいがちですが、
心の状態にフォーカスしていく時間を作ってみてくださいね。
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