恋愛

愛されても受け取れない理由と母親との関係

お母さんとの関係って心理的に距離が近いので、恋愛にも、仕事にも影響が大きいんですよね。

カウンセリングでも、目の前の彼氏や彼女(夫や妻)の関係を改善していきたい時に、お母さんとの関係を見直していくことがあります。

ここでポイントなのは、

実際の物理的なお母さんとの距離というよりも、心理的なお母さんとの距離です。

お母さんと一緒に住んでるから心配ないということでもないですし、お母さんと離れた距離に住んでるからダメだということもありません。

少しややこしいので、

具体的なケースを見ていきましょう。

結婚願望はあるのに、

恋愛が上手くいかない女性がいたとします。

お母さんと一緒に暮らしてます。

母と一緒に暮らしていると細かいことをアレコレと言われてしまいます。

お風呂のタイミングや食事の内容など。

もうとっくに成人してますが、お母さんにとってはいつまでも娘ですからね。

そんな母親のことをめんどくさいと思いながらも、どこか心配する気持ちもあります。

「私がいなくなったら、寂しくないかな〜」とか
「お父さんとふたりになるけど、うまくいくのかな〜」とか。

母親と父親の間のバランス役として頑張ってきた経験もあるので、自分が家を去った後にうまくやっていけるか心配になります。

(母親とおばあちゃんってこともありますし、父親がいなくてお母さんが一人になるので心配してしまうというケースもあります。)

頭ではお母さんにアレコレ言われるのがめんどくさいと思いながらも、心の中ではとにかく心配なんですよね。 

すると、無意識に
「お母さんの近くにいてあげないといけない」 
そんな感覚を持つようになります。

自分が結婚したり、仕事で成功することに後ろめたさを感じてしまいます。

「恋愛も上手くいきたい!仕事でも成功したい!」
と思っているのに、なぜか壁にぶつかってしまいます。

ちょっと極端になるかもしれませんが、分かりやすい言い方をすると
「自分の人生を生きる許可」が出せていないんですよね。 

常にお母さんが頭の中にいます。
それが意識出来ている場合もあれば、無意識から影響を受けている場合もあります。

お母さんがしんどそうにしていたり、怒ってばかりいたり、幸せそうに見えていないと余計に心配になり
ます。

自分の人生を生きたいのに、母親の存在が引っかかってしまいます 。

お母さんを手放していくことがポイントなのですが、
ここで言う手放しはお母さんと見捨てることではないんですよね。

心配や不安を通してお母さんを見るのではなくて、もっと信頼から見てあげることなんです。

心配することよりも、この信頼から相手を見ることがちょっと難しく感じる方もいます。

仕事や恋愛が上手くいかないブロックとして、何事も心配のフイルターを通して見てしまって、信頼できないので、不安になってしまって自分からぶち壊してしまうこともありますからね。

無意識に不安や心配がベースのコミュニケーションになってしまうんですよね。

これも極端言い方になってしまうかもしれませんが、
手のかかる赤ん坊の側から心配で離れられないようなものです。

頭では赤ん坊ではないことは分かっているんですけどね。

ここが最大のポイントなのですが、
お母さんへの心配や不安を取り除くためには、手取り足取りいろいろと相手をしてあげないと思っているとしますね。

するとあなたが恋愛や対人関係で不安を感じた時には、
同じように手取り足取り相手にしてくれないと自分のことを想ってくれているように感じないのです。

だって自分はお母さんのために、例えめんどくさいと思っていても、あれこれとしてあげますからね。
愚痴を聞いてあげるかもしれないし、ご機嫌をとってあげるかもしれない。

めんどくさいと思っているかもしれませんが、そう思いながらも出来るのは、そこに愛があるからですよね。 

でも、自分の好きな人は自分のことをそこまで面倒は見てくれない。

もちろん、それはその人に愛がないわけではありません。
その人なりの愛情を表現してくれているかもしれないのですが、やり方や関わり方が違うだけです。 

すると、
「私は愛されてない!愛しているなら〇〇してくれるはずだ!」
ニーズが強く出てしまうことがあります。

自分がお母さんにしていることと、同じかそれ以上のことを求めてしまうのです。 

仕事も、恋愛も犠牲にして母親を心配しているわけですから、それくらいの覚悟で自分のこと愛してくれないと気が済まないのです。

母親のことを信頼して見ることが出来るようになると、アレコレと心配しすぎることもありませんからね。

すると、自分が恋愛相手に求めるハードルも低くなっていきます。

もし、今あなたが恋愛で上手くいかないと感じていたり、不安になりすぎることがあるのなら、お母さんとの関係をちょっと見つめ直して見るといいかもしれません。

お母さんのことを心配や不安のフィルターを通して見てませんか?

心理学では与えたものが、手に入ってくるという言葉があります。
あなたが信頼することが出来れば、あなたの元にも不安ではなくて信頼が入ってきます。

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