コラム

必要なのは「変化」ではなくて優しい時間かも

私たちはついつい変化、変わることを求めてしまいます。

現在がツラい状況ならなおさら、そこから抜け出そうとして変化を求めてしまいます。

カウンセリングでも

「はやく、何とかしたいんです!」と言われることがあります。

それだけしんどかったり、上手くいかない状況が続いているのかもしれません。

「はやく、何とかしたい!」

でも、

そのような方々の話に耳を傾けると本当に必要なのは、「変化」ではなくて「時間」なのでは?と思うことも少なくありません。

心の傷がなくなることが1番なのかもしれません。

しかし、抱えている心の傷について話す時間そのものが本当に欲しいものだったということがあるのです。

私たちは相手や状況を完璧にはコントロール出来ません。

上手くいかないことも、思い通りいかないことも、傷付くことも出てきます。

傷付いたことより、傷付いたことを隠して平気な振りをしてきたことの方がよっぽど心の負荷になっていることもあります。

たとえ、傷付いたとしても、それを優しく受け止めてくれる時間や居場所があったなら、それは痛みではなく、感謝や優しさという記憶になっていきます。

「はやく、何とかしたい!」

という言葉の裏側には、

「自分の為の優しい時間なんてない!」

だから、はやく何とかしたい!

そんな気持ちが隠れていることがあります。

だから

強くなきゃいけないし、

傷付いたままではいられない。

ちゃんと休む場所と時間があれば、

急ぐ必要はないかもしれません。

でも、

心の安息場所がないから、休まる時間がないから、焦ってしまいます。

ゆっくりとする為に温泉に来たのに、

バタバタと急いで入ってしまって逆に疲れてしまう。

せっかく自分の為の優しい時間を作ろうと思っているのに、焦って変化ばかりを求めてしまえば、そんな風に疲れてしまうことがあります。

変化はあくまで過程であって、ゴールではないんですよね。

変化した後に、

どんな時間を過ごしたいのか?

どんな居場所を手に入れたいのか?

それが本当のゴールなんですよね。

いつも焦って、変化を求めてしまう。

そんな気持ちになってしまうのも仕方ありません。

でも、

ちょっと深呼吸してみてください。

あなたが欲しかった時間や居場所は、どんなものでしょうか?

どんな話でも聞いてくれる時間

弱音を吐いても「大丈夫だよ」と優しく受け止めてくれる時間

「そのままでいいんだよ」と好きになれない自分を肯定してくれる時間

仕事や家族のことはちょっと放っておいて、やりたいことを一日中、何も気にしないでやる時間

本当は仲良くしたいのに、素直になれないお母さんにプレゼントを選ぶ時間

いつも怒ってばかりの旦那さんに大好物を作ってあげる時間

あなたにとって優しい時間はどんな時間でしょうか?

心安らぐ時間があなたを心を優しく包んでくれます。

その時間が変化よりも必要ない時があります。

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