毎日文章を書いていると、同じテーマでもモードみたいなものが全然違う場合があります。
例えば、「失恋」をテーマに記事を書こうとして、教科書のような説明を書いていく場合もあれば、仕事の合間にお茶しながら相談をしている感覚で文章を書く場合もあります。
その日の気分なのか、何なのか、分からないけど、「今日はこのモードで文章を書くのね」と自分でも思いながら書いていきます。
日によって反応も変わっていく
これは皆さんにも同じようにあると思います。
例えば後輩が仕事をミスした時に、優しくフォローができる日もあれば、少し厳しめに背中を押す日もあると思います。
恋人に「なんかご飯作って！」と言われても、すぐに作り出してあげる時もあれば、「なんで私が作らないと、、、めんどくさい」と思う日もあります。
同じことが起きても、同じ言葉を言われても、その日のコンデイションによって全く反応が変わっていきます。
感情や気持ちのアップダウンがありますからね。それは朝から天気がいいとか、昨日の夜ちょっと食べ過ぎたとか、少しのことが影響して変化する部分もあります。
モードを変えてみよう
で、何が言いたいか？ですが。
パートナーとの話し合いも、話す内容も大切ですが、その日のモードや気分もカギになってきます。
今まで必死に伝えても理解してもらえなかったことが、ある日「えっ？なんで？」と思ってしまうくらい相手に伝わることがあります。
その理由が「モードが変わったこと」の場合があります。
細く言葉にできないけど、「あの人なんか雰囲気変わったよね」ということはありませんか。
今まで自信なさそうだった後輩が急にしっかりと見えてくる。
それまで見えない壁があるように感じられた人がやわらかい雰囲気を帯びていく。
うまく言葉にできないけど、何か感じられるものが変化していきます。
それまでは自信なさそうな後輩には仕事を任せることが出来なかったけど、「ちょっとこれくらいなら任せてみよう！」と思えるかもしれません。
今まで壁を感じていた人がやわらかい雰囲気を帯びることで、コミュニケーションがしやすくなることもあります。
少しの雰囲気やモードが変わることで、周りに与える印象も、お互いの関係性も180度変わっていくことがあります。
我慢している感情の影響
カウンセリングで イメージワークなどで感情や心を整理していくのは、このような効果があるかです。
ちょっとした天気の変化や昨日の過ごし方が、その日のモードの影響を与えますからね。
ずっと我慢している感情や忘れたふりをした寂しさ、抑え込んだ怒りは、やっぱりモードにかなり強く影響していきます。それが影響して、自分でも気が付かないうちに自分のモードを作ってしまいます。
例えば、自分では怒りを抑えて伝えているつもりでも、相手は怒られているように感じることもあります。
相手のことを大切に思っていっているつもりでも、ニーズとして受け取られることがあります。
過去の嫌な体験や我慢している感情を癒していくこと。
それは一見今の出来事に関係ないようですが、実はしっかりと影響していきます。
結婚してから喧嘩が多くなった理由
ある女性が結婚してから喧嘩が多くなったと相談にやって来られました。
それまで同棲していたし、籍を入れただけで何も他に変化はないはずなのに、すれ違いから言い合いになることが増えていきました。
その方のカウンセリングを進めていく上で、両親が幼い頃に離婚されていたことが影響している部分があることに気付いていきました。
彼女の中で「結婚することは、離婚までカウントダウン」と思っていた部分があったのです。
もちろん普段は「いつまでも幸せでいたい」という想いがあります。
でも、幼少の頃の体験から「結婚にはいつか終わりがくる」と、寂しさからの強迫観念が無意識の中で静かに刻まれてしまったのです。
彼女tのカウンセリングは、夫に対するコミュニケーションのアドバイスではなくて、過去の寂しさを癒していくことが中心になっていきました。
今まで意識しないように、心の奥底に隠していた寂しさですからね。少しずつ思い出すように、優しくその寂しさを癒していきました。
すると、勝手に夫婦関係が改善されていきました。
夫から「かわいいね」と言われる機会が増えたり、前まで喧嘩に発展していたことでも、何もなくコミュニケーションができるようになったり。
本人も「よく分からないですけど、、、」という感じです。
最後に
過去のネガティヴな経験を癒していくことは遠回りのように感じられるかもしれません。
「目の前のことをなんとかしたい！」
その気持ちはすごく分かります。
でも、ちょっとしたことでその日の気分が変わるように、私たちの心は繊細に様々なことに影響を受けています。
その言葉には出来ない、普段は意識をしていない小さなことや隠れていることを変えていくことで、目の前の問題が大きく変化していくことがあります。
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