「いい人」の定義が難しいのですが。
恋愛において「いい人」という言葉はとっても厄介なものなんですよね。
そもそも誰も「悪い人」「性格の捻じ曲がった人」とは付き合いたくない。
誰もが「いい人」「優しい人」と一緒にいたい。
でも、「いい人」だからといって、必ずしもモテるわけではないのが、恋愛のややこしい部分なのです。いい人「だから」付き合えることもあれば、いい人「だけど」付き合えないことがある。
(もちろん、「いい人だけど」と断るのは、相手の配慮の場合もあります。人間的には嫌いじゃないけど、恋愛対象ではないです。と。)
さて、「いい人」だけど、魅力的な人に思ってもらえないのは、なぜでしょうか?
「いい人」の裏に、「依存的な部分」が隠れていると、恋愛対象としての魅力が相手に伝わらないことがあるのです。
隠れているニーズが伝わる。
「私を嫌わないください。あなたの為になんでもしますから!」
極端に言えば、「いい人」の裏側には、こんなメッセージが隠れていることがあります。
「いい人するから捨てないで!」
「君の為ならなんでもするから好きでいてよね!」と
表面的な行動や言動だけを見れば、無償の愛のように見えますが。
その行動の裏側には、ニーズが隠れているのです。
「捨てないでください」「嫌いにならないでください」
その裏側には、
「どうせ、私のこと嫌いでしょ!?」「こんな俺嫌でしょ!」
「俺は傷付きやすいから丁寧に扱って」「私を大切に扱って!」
自己嫌悪と癒えてない過去の傷が隠れています。
与えているのに報われないパターン
この隠れているニーズと自己嫌悪が相手に伝わってしまいます。
例えば、男性の場合は。
「君の為なら、なんでもしてあげるよ!」というスタンスであっても、「頼りなさ」や「自信のなさ」を相手の女性が感じ取ってしまいます。
「優しいけど、物足りない」「いい人だけど、刺激的じゃない」と言われてしまう案件であり。
女性の場合は、散々男性の為に尽くしてきたのに、「君は重すぎる」「自由を感じられない」と言われる案件です。
どちらも表面的には、相手に与えまくっているのですが、深層心理にあるニーズが相手に伝わっているのです。
「もっと自分を殺して相手に尽くさなければならない!」と燃え尽きてしまいますし、反動で「ワガママな方が愛される!」と振り切って痛い目を遭うことがあります。
自己嫌悪は自分も相手も苦しめる!?
自己嫌悪は、「こんな私は嫌い」って感情ですが、それが相手を苦しめることにもなります。
「こんな私は嫌い」
↓
「あなたもこんな私は嫌いでしょ!?」
と、相手を勝手に「自分を嫌う人」に認定してしまうのです。
そこでいくら優しくされても、尽くされても、相手は「自分を嫌う人」認定されているわけですから、嬉しくありません。
優しさはニーズとなって伝わり、重たくなってしまうのです。
極端な言い方になります、どんなに素晴らしい人でも、「私のこと嫌いでしょ!?」「私のこと嫌いにならないでよ!」と言いながら近づいてきたら、ちょっと苦しいですよね。
言葉にしていないけど、心理的なメッセージとして、これをやっているのです。
まとめ
恋愛において「いい人」が損するわけではありません。
「いい人」の裏側に隠れたニーズや自己嫌悪が隠れていると、そこを相手は察知してしまうのです。
人は隠している部分こそ、「見たい!」「知りたい!」と興味が湧いてしまいます。芸能人のゴシップがニュースになるのも、その心理ですよね。
隠しているものは、自分が思ったよりも相手に伝わっているのです。
自己嫌悪や過去の傷が癒えてくると、同じ行動をしていても、急に相手の反応が変わってきます。
嫌われない為に、無理に「いい人」をやる必要もなくなって、本当に相手に与えたい時に与えることができます。
「依存」を手放して「自立」的な恋愛を築いていけるようになります。
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