心理学ってややこしいですよね。
不可解な相手の行動や自分の気持ちを、心理学を勉強して「分かった!」となった次の瞬間には新しい疑問が湧いてきてしまう。
そんなことがあるかもしれません。
さてさて、今日は恋愛相談の中でも多く寄せられる悩みです。
「近づいては離れてを繰り返す相手の態度の本当の心理は何?」
この悩みについて、いろんな角度から見ていこうと思います。
親密感の恐れ
このブログでもお馴染みの「親密感の恐れ」ですね。
簡単に言えば、大切な人に近づけない心理ですね。
大切な人を失うのが怖いから
傷付けるのも傷つくのも怖いから
そんな心理から曖昧な距離感をキープしてしまいます。
・友達以上恋人未満の関係になる。
・実際にはお付き合いしているけれども心の距離が遠いように感じる。
・恋人よりも仕事や家族を大切にしてしまう。
そのような状態になってしまいます。
親密感の恐れは孤独とセット
「親密感の恐れ」 は、孤独とセットです
過去の恋愛の傷や家族との関係が影響しています。
孤独が強くなれば近づいてきますし、恐れが強くなると離れていきます。
ここで厄介なのは、それを本人が自覚していないことです。
近づいたり、離れたりする理由を相手に聞いても「なんとなく」「ひとりが好きだから」「これが普通」「別れたいなら好きにしたら?」など、それまた微妙かつイライラする返事が返ってきます。
相手の真意が分からなくなってしまので、振り回されてしまいます。
カラダ目的の関係?
親密感の恐れと表面的な行動が似ているので、勘違いしてしまうのがカラダ目的の関係です。
相手が体の関係を求めている時は近づいてきますし、それが完了すれば放って置かれてしまうことがあります。
「近づいては離れていく」
その相手の行動だけを見れば同じように思えます。
体の関係を許可してしまうと相手が離れていくので、
恋愛テクニックの本などに「相手を追わせた方がいい!」とアドバイスが書いてあることがあります。
「エサを与えなければ相手は永遠に追いかけてくる!」という理論だと思います。
相手を追いかけさせることが目的ならそれでいいと思います。
ただそれはカラダ目的の関係を求めている相手限定の対処方法になります。
親密感の恐れから、近づいて離れてを繰り返している相手に冷たい態度をしたところで、相手は追いかけるのを辞めてしまうことが多いです。
そもそも自信をなくしている状態や傷付いている状態ですからね。
追いかけてくるガッツはありません。
脈なしの場合
脈なしの場合は、「相手が近づいたり離れたり」は関係なさそうに思えますよね。
でも、恋は盲目になるものです。
正常に判断できなくなります。
例えば、相手がただ優しい人であるケースがあります。
恋愛感情のない相手でも優しくするようなタイプです。
そのようなタイプの人に、実は自分から近づいて離れてを繰り返している場合があります。
それを自覚できないので相手が近づいて離れているように見えるのです。
相手から離れてもあなたを追いかけてきてくれませんし、あなたが近づけば優しくしてくれる。
それで相手が近づいては離れているを繰り返しているように誤解してしまうのです。
あなたが親密感の恐れ、恋愛への苦手意識、自己嫌悪を抱えている場合にこのようなケースが起きてしまいます。
自分を癒していくことは、相手がどんなタイプなのか?見極めるためにも必要なことなんですよね。
「親密感の恐れ」とカラダ目的の違いは?
正直な話を書けば詳細を教えてくれないと簡単には判断できない部分もあります。
何故なら、過去の傷からカラダの関係だけを求めてしまうパターンがあるからです。
カラダ目的の関係は、何も性欲だけに突き動かされるわけではないからです。
(もちろん、性欲だけに突き動かされているケースもあります)
本当に誰かを好きになって傷付くくらいなら、カラダの関係だけでいい!
この心理には恐れがベースにあります。
なので、黒か白とはっきりと区別することが出来ない場合も、そもそも区別する必要があるのか?という話になってきます。
見極めるポイント
でも、「それでもを知りたいんだよ!」というのが読者様の本音だと思うので、ちゃんと書いていきますね。
そもそもカラダ目的の関係は、それがゴールなわけですね。
相手の態度が変わるのは、カラダの関係を持った後です。
カラダの関係を持つまでは優しくしてくれるかもしれません。
ふたりの関係を大切にしているように思わせてくれるかもしれません。
でも、目的を達成した後に、態度が変化していきます。
一方、親密感の恐れは「カラダの関係を持った、持っていない関係なし」に相手の態度が変化していきます。
今まで優しかったのに、「急に」態度が変わった。
この「急に」がポイントです。
相手は心の距離が近づいたのを感じて離れていきます。
その瞬間には「何故?急に?私が何かしたの?」とはてなマークしか浮かびません。
そうやって悩んでいる間に相手がまた近づいてくる。
それは「親密感の恐れ」のパターンです。
まとめ
さてさて、それぞれの違いに関して書いてきました。
相手がどんな状態なのか?知ることも大切ですが。
それをちゃんと見極めるためには自分がどのような状態が知っておくのも大切かと思います。
ブレない自分でいることが出来れば、今の自分に必要なパートナーに出会えますからね。
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