机の上にカップラーメンの残骸がずっとあったらすごく気になりません?
「早く片付けた方がいいかな?」とか、「このまま放置して倒してスープが溢れたらどうしよう」とか、「あれを入れるゴミ袋あったけ?」とか、そこにあるだけで実はいろいろ考えているわけですね。
無意識に心を消費するもの
「やり残したこと」「やらなければいけないこと」「やってみたいこと」
それらは見えていないだけで、心のエネルギーを実は少しずつ消費しているんですよね。無意識の領域を占領しているわけです。
アップルの創設者のスティーヴジョブズは、1日の決断回数を減らすために、いつも同じジーンズに黒のタートルネックを着用してしました。人は些細な思考でも、心と脳を少しずつ消耗するわけです。
悩んでいるだけで何もしていないのに、めっちゃ疲れるのは、思考すること自体にエネルギーを相当使っているし、「なんとなく気になっている」「頭の片隅に残っている」ことでも少しずつ消耗しているのです。
汚い部屋ができるメカニズム
冒頭のカップラーメンの話ですが、めんどくさくても、さっと残骸を処理してしまえばスッキリしますよね。その残骸について、もうアレコレ考えなくていいですからね。
ただですね、これとは全く違う方法で、カップラーメンを気にしなくなる方法がありまして、それは「もっと部屋を汚くする!」というアグレッシブな方法です。
そんなバカな!と思うかもしれませんが、いわゆるゴミ屋敷だったり、汚部屋(おべや)と言われる現象は、この心理メカニズムが働いていることがあります。
汚い部屋を見るたびに、やる気やモチベーションがなくなって、何もする気が起きなくなる。
難しい専門用語だらけの分厚い本を開いた時に、一瞬にしてめんどくさくなる感じです。人は膨大な情報量を処理しようとすると、フリーズしてしまいます。
心の中も不必要なものを溜め込んでない?
先ほどは部屋が汚くなるメカニズムでしたが、これは心の中でも起きていきます。
部屋にいろんなゴミを詰め込むことで、カップラーメンの残骸が気にならないようにしたように、心の中にも様々な問題を取り込みます。
一日中まだ起きていないことを悩んでは、疲れ果てるような日々を過ごしてないでしょうか。そして、何も出来なかった自分に嫌悪して、また心の中に問題を詰め込んでいく。
ゴミ屋敷を仕上げるように、心の中をごちゃごちゃにデコレーションするのです。
エネルギーを取り戻すために
これがゴミ屋敷の場合は気付きやすいですよね。目に見えるから。
でも心の状態は自覚できません。
何もしていないけど、ただ疲れていく。
何もしていないけど、時間だけが過ぎていく。
この状態では、ひたすらに自己肯定感は低下していきます。自分には何もできないし、やる気力すらないように思えてきますからね。
ゴミ屋敷を片付ける時と一緒です。
・すべてを一気に片付けようとしない!
・一つでいいので出来ることを行動する!
動けない理由を考えている時は、それだけでエネルギーは消耗していきます。でも実際に動き出せばエネルギーが沸いてくるのを感じるはずです。
掃除もそうですよね。やるまではめんどくさいですが、実際にやっていくと、ノリノリになってくる。
心や頭の中を占領していたものを減らしていくことは、負荷やストレスがなくなっていくので、気持ちがいいんですよね。
エネルギーを取り戻す実践編
「やり残したこと」「やらなければいけないこと」「やってみたいこと」を取り敢えず紙にリストアップしていきましょう。
その中で今すぐにやれることをやっていきます。
・美容院の予約
・気になる本を本屋さんに探しにいく
・面倒な人からのラインに返事をする
・夏の旅行先を計画していく
・着てないジ洋服を処分する
・光熱費の支払いを済ませる
本当にどうでもいいことで大丈夫です。
自分が動くことに結果や価値を求め過ぎてはいけません。
今はとにかく「やり残したこと」「やらなければいけないこと」「やってみたいこと」を一つでも減らして、少しでも心と頭に余裕を作っていくことです。
どうでもいいことから先に終わらせていけば、エネルギーがだんだんと溜まっていきますからね。
ハードルが高かったことも、簡単に手がつけられるようになっていきます。
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