今日は親密感の対するスタンスついて解説していこうと思います。
相手との距離感を様子見しすぎると、ネガティヴな予想が膨らんでくることがあります。
その予想図は現実とは違うかもしれないのに、その予想に気持ちが振り回されていきます。
恋愛でも自己嫌悪に陥ることも少なくなるかもしれません。
(友達との関係も、同僚との距離も、今までとは違った見え方が出てくるかも。)
親密感のタイプ
例えば、それまで話したことなかった同僚とたまたま飲み会で隣の席になった。
その日はお酒が飲んだこともあってすごく意気投合します。
同じ会社に「こんなに話が合う人いたんだ!」と。
好きなアーティストやファッション話で盛り上がります。
その日は心地よい気分で帰宅します。
でも、ここから2つのタイプに分かれます。
次の日から意気投合したモードのままで話せるタイプと、そうではないタイプです。つまり様子見タイプですね。
意気投合したままの距離感でガンガン行けるタイプはこんな感じです。
・〇〇ちゃんを気になっていたお店に誘ってみよう!
・もっと話したいことあったし、これをきっかけに仲良くなれたらいいな!!
これとは別に、意気投合したモードに若干ブレーキをかけて様子見るタイプがいます。
金曜日に飲み会で意気投合して、土日は挟んで月曜日に会った時は、ちょっと緊張している感じですね。
「この前の飲み会のトーンで行っていいのかな?図々しいかな?あの時はお酒も入ってたしな〜。」
「とりあえず相手の反応を様子見てみようか、、、、」
それぞれのタイプがいて「どちらがいいか?」などありません。
でも、お互いに「様子見タイプ」だと仲良くなれるきっかけはあっても、関係性を深めていくことができない場合があります。
お互いに相手の様子を見て「待つ」状態になるからです。
様子見タイプがハマる罠
例えば、あなたが様子見タイプだった場合に、相手がガンガンタイプだったら助かりますよね。
でも、相手が様子見タイプだった場合は自分から行動を起こす必要も出てきます。
その時に相手も様子見タイプであることを冷静に理解できれば、少しずつ距離を近づけられます。
ゆっくりとお互いのパーソナルスペースを確かめ合いながら、心地よい距離を探ることができます。(後述しますがこれは様子見タイプのメリットなんですよね。)
でも、ややこしいことに恋愛の場合は、そこに自己嫌悪や無価値感、恋愛へに劣等意識が影響して、冷静に相手の状態を見極めることができません。
・本当に仲良くなりたいなら向こうから近づいてくるはず!
・相手から近づいてこないってことは、この前の飲み会で何か嫌なことしたかな?
・自分から近づいていって冷たくされたらどうしよう。勘違い野郎と思われたくない!
自分の中にある自己否定、劣等感、無価値感などの感覚をベースに相手を見るので、マイナスな見方をしてしまいます。
恋愛の教科書や自分の中にある正しさを根拠に状況を判断します。
不安だから仕方ないんですよね。何かに根拠にしがみつきたくなる。
自分の感覚や飲み会で意気投合した時間を信じられないのです。
どうせ、私は誰にも相手にされないよね。
こんなふうにネガティヴな結論を自己完結で導き出してしまいます。
様子見タイプのメリット
「様子見タイプが損するじゃん!」と思われた方もいるかもしれません。
でも、様子見タイプは相手の微妙な気持ちの変化や言動をキャッチできるメリットがあります。
だけど、そのメリットが自己嫌悪等の影響を受けすぎるとネガティヴに発揮されるのです。
カウンセリングでは、メリットはメリットで発揮できる点を意識しながら、マイナスの要素に引っ張られないようにサポートしていくことが多いですね。
ネガティヴに考え過ぎたことにストップをかけて、時にはガンガンタイプよりな行動をすることに背中を押してあげます。
注目ポイント!メリットを活かそう!
様子見タイプの方は
・私からガンガン行くのは無理〜!
・積極的にいって勘違いだったら嫌だ!
・空気読めない奴になりたくない
などなど。
自分からアプローチすることにマイナスの未来予想を膨らませていきます。
人はもともとブレーキをかけた状態ではマイナスのことを考える癖もあります。
動き出せない分だけネガティヴな未来予想図を太く濃く描いてしまいます。
これは過去の自分のネガティヴな体験を投影している可能性があります。
「ガンガンタイプに積極的にアプローチされて「NO」も言えなくてしんどい思いをした〜〜!!」みたいなことがあったかもしれませんね。
不安な時ほど、過去の最悪な思い出を引っ張り出してしまうものです。
でも、ちょっと落ち着いて振り返ってみましょう。
積極的にアプローチされて嫌な思い出だけでしょうか?
相手から誘いかけてくれて嬉しかった思い出や助かった経験はありませんか?
その時の助かった気持ちや嬉しかった感覚を今度は自分が相手に与えてあげませんか?
胸に刻みたい3つのポイント
元々様子見タイプの人は相手の空気感や態度を読むのが得意ですからね。
それはかなりのメリットなんですよね。
いきなり相手のパーソナルスペースを侵害するような近づき方はしないと思います。
しっかりと相手の様子を見て近づくことができる才能があるわけです。
・自分の過去の苦い体験を投影しネガティヴな未来予想図を絶対視しないこと
・相手の態度や空気感を極度にマイナスに捉えないこと
・様子見タイプのメリット忘れずに相手に与えるマインド持ってみる
・
これを胸に刻んでおきましょう。
いきなり本命の相手はハードルが高いこともあると思います。
同僚や友達に対してこの3つのポイントを意識して近づいてみましょう。
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