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私の人生で本当に競争を手放す日がやってくるのだろうか?

仕事の相談でも、恋愛の相談でも、「競争」「戦い」が大きなテーマになることがある。

仕事ならハードワークをやめられない理由になる。

「他の人よりも優秀でなければいけない」

「結果を残さなければいけない」

それが最初は自分を高めるための目標であっても、いつしか自分を縛る鎖になっていく。休むことや遊ぶことが他人に遅れをとるように感じていく。

いい給料や仕事の成績を手にしても、心は満たされない。

恋愛ならパートナーとの心の距離に「競争」が邪魔してくることがある。

相手を許すことも、甘えられることも、甘えることも、競争意識が邪魔してできない。競争が喧嘩を引き寄せて、2人の心の距離を割いていく。

どれだけ素直になれたらと思っていても、競争が自分の鎧を脱ぐことを許さない。

弱みを見せることが負けるように感じられる。恋愛において負ければどうなるのか?そんなことは実は分からない。

でも、相手に支配されて、大切にされないように感じてしまう。

愛する人がいつしか自分を支配する人に変わるのではと内心恐れてしまっている。だから競争をやめられない(戦いをやめられない)

競争の心理の裏にあるもの

競争を手放せないのは、そこに「恐れ」があるからだ。

負けることが許されない。負ければ、ずっと恐れ続けていた最悪のシナリオが待っているからだ。

「休んでいいよ」と言われても、「甘えていいよ」と言われても、その言葉を信じることができない。甘い罠のように感じられるかもしれない。

「自分を甘えやかせば、どこまでも落ちていきそうな気がして。」

カウンセリングでこのようなセリフをたくさん聞く。自分を休めることが奈落の入り口のように思っている。競争を手放すことは、永遠に敗者になってしまうかのように感じてします。

競争を手放すことは、勝ち負けのない世界へと自分を受け入れてあげることだ。

そこには被害者も、加害者もいない。

負けられない戦いもある。

カウンセラーとして競争を手放すことを勧める立場だけかと思われるかもしれないが、背中を押すこともある。

「ここぞ!」って時には、恐れも、自分の殻も飛び出して勝負をしなきゃいけない時がやってくる。

競争すること全てがNGではない。

不毛な競争を手放すことが大切なのだ。

「戦いを始めることよりも、戦いを終わらせることの方が難しい」

歴史の本ろ読んでいると、このような言葉に出会う。

これは心の世界にも同じように言えるのではないだろうか。

もう限界と思っていても、止めることができない。

自分を変えたいと思っていても、変えることができない。

競争する理由も忘れて、競争をやめた時の最悪のシナリオを回避するために、競争を続けてしまう。

不毛な競争を終わらせる理由

最悪のシナリオを回避するために競争を続けるのではなくて、最高のシナリオを手にする為に不毛な競争を手放していく。

そのためには、最高のシナリオを自分に用意してあげることだ。

夢物語でもいい。

それでも恐れではなくて、未来へ希望を思い描くこと。

そして、それを信じていくことで、これまでの生き方のパターンを手放していく。

競争を手放せていける。

そう自分を信じることだ。未来がすべて分からなくても、自分に相応しいのは最悪のシナリオではなくて、最高のシナリオであることを。

いつからでも、今からでも、最高のシナリオを描くことができる。

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