「自分を大切にするためにも休みましょう!」
そう言われても休めないことがあります。
頭では分かっているんですけどね。
このままだと「ヤバいな!」と。
でも休むことができません。
正確に言えば休むことへの優先順位が低いんですよね。
時間があれば「休む」ことより、他の仕事や用事を優先させてしまいます。
あの絶望に2度と落ちていかないように
人によっては蕁麻疹が出たり、睡眠不足で頭が回らなくても、休むことができません。
なぜ、そこまで「休む」ことをタブーにしてしまうのか?
そこには、癒されてない過去の傷が関係していることがあります。
僕自身、引きこもりの経験があるので、すごく分かります。
立ち止まってしまえば、あのしんどい過去に引きずり込まれそうな気がしてしまいます。とにかく動いてなければ、あの闇や絶望が再び訪れるように思うのです。
だから、自己防衛として、とにかく動く続ける。
あの絶望にもう2度と落ちていかないように。
自分の本質との葛藤、ジレンマ
言い換えれば「休めない人」は過去の絶望から這い上がってきた人なんですよね。
過去の絶望から這い上がってきた「逞しさ」もあるし、情熱もあります。
その「逞しさ」や「情熱」が良く悪くも、自分を前へ前へと駆り立てます。
そのエネルギー自体は悪くないんですが、でも、休んだ方がコスパがいいわけです。身体の為にも、心の為にも。
でも、あの絶望から這い上がってきたエネルギーこそ、自分自身の本質であると思っているし、そのエネルギーを休めることで、抜け出してきた絶望に落ちていく気がします。
ここにすごくジレンマを抱えています、
休んだ方がいいけど、休めばあの絶望に再び落ちるかもしれない。と
人を信じる
さて、自分のエネルギーを使って必死に前に進んでいるつもりでも、見方を変えれば過去の再び引きづり込まれる恐れから動き続けているわけですね。
まずは、その「恐れ」を自覚することです。
この「恐れ」は気付きにくいし、見て見ぬふりをします。
過去から抜け出して前に進めたことは、自信にもなってますからね。
その自信の裏に「恐れ」あることを認めたくないのです。
でも、自信とは恐れや不安を感じないことではなくて、それを受け入れることですす。
恐れを持っている自分を受けて入れていきましょう。
次に、その恐れをシェアできる場所を作りましょう。
たった1人でもいいので、自分の中にある絶望に落ちていくかもしれない恐れを伝えられる相手がいる。
その人がいることで、自分1人でがむしゃらに動いて、絶望へと抵抗することを辞めることができます。救ってくれる人がいるから。
「人を信頼すること」
ひとりで過去の絶望に落ち込まないように頑張っている人は、これが最大のテーマになります。
心の底では誰も信頼できてないから、一人で休むことなく動き続けてしまうのです。
誰でもいいです。近くにいるじゃなくてもいいです。
どこかで自分の恐れを知っている人がいる。受け止めてくれる人がいる。
それを信じることができた時に、初めて過去の絶望に別れを告げて、羽を休めることができます。
もうひとりで生きていかなくていいのです。
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