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心の可能性も、脆さも知っているから

「銃弾の飛び交う中で愛を叫ばなくてもいい。」

読み直して気付きましたが、某映画のタイトルみたいですね。

カウンセラーを目指して歩いてきた道のりは、心を探究すると同時に愛の強さを知る旅でもありました。

「愛」って書くと少しこそばゆいですよね。

愛の強さを知る旅は、心の脆さを知る旅でもありました。

少し矛盾しているような感じがしますよね。

「脆い」とは、決して弱いということではないんです。

強さ故に折れてしまうこともあるし、痛みに気付かない時もある。

どこまでも痛みに耐えようとすれば、いつまでも耐えられるように思うけれど、ある瞬間にボロボロと心が崩れることがあります

ここをどう説明していいのか?僕にはまだまだ知識と言葉が足りないですが。

愛することの可能性を知っているから背中を押すこともあるし。

心の脆さも知っているから頼ること、逃げること、休むことの大切さを語ることもあります。

「逃げる」って表現があまり好きじゃないので、もう少し違う言い方をすれば「場所を変える」「相手を変える」になります。

どれだけ愛の想いが強くても、そこが銃弾が飛び交う場所なら、まずは自分の命を守ってほしい。

僕はそう思います。

極端な例えかもしれませんけどね。

実際に目に見える銃弾なら自分の命を守ることを優先する許可を出しやすいですよね。いや、許可を出す余裕もなく自分の命を守ると思います。

でも、心を打ち抜く銃弾は目に見えないんですよね。だから逃げる(自分の心を守る)ことを後回しにしてしまいます。

戦場なら銃弾が飛んでくることもわかりますが、心を打ち抜く銃弾は、どこでいつ飛んで来るか分かりません。もう何発か撃ち抜かれているかもしれません。

「もうヤバい!」って気づいた時は、限界の先の、そのまた限界の先かもしれません。

だから、やばいと思った時は、逃げて(場所を変えて)、頼って、休んでください。それは心の弱さなんかじゃありませんし、愛情がないわけでもありません。

心を守れる場所で、心を守れるやり方で、あなたの愛情を必要としてくれる人がいます。

あなたの心は一つしかないんですよ。

あなたの命も一つしかありません。

当たり前のことですが、どうか忘れないでください。

強くあろうとする人ほど、今日の僕の文章を受け入れることができないかもしれません。

「そんなんじゃいつまでも成長できない!」

「逃げるなんて出来ない人の言い訳」

「そんなので弱音を吐いてはいけない!」

挫けそうになる心を無理に奮い立たせようとしてきたかもしれません。

挫けず最後までやり遂げることも大切かもしれません。

でも、心を守ることも同じくらい大切なんじゃないでしょうか?

挫けちゃいけないんですか?

へこたれたらいけないんでしょうか?

心の強さだけを求めて、心を失ってしまっていいのでしょうか?

心は無限大の可能性を秘めてます。

だからと言って乱暴に扱っていい訳ではありません。

ギリギリまで頑張ってきたあなたの中には、たくさんの葛藤があるのだと思います。葛藤の数だけ、頑張ってきた時間だけ、逃げることも(場所を変えることも)頼ることも、休むことも、出来なくなっているかもしれません。

それまでの積み重ねてきたものがゼロになるように感じてしまうかもしれません。

でも、きっと。

いや、ちゃんと大丈夫です。

あなたの葛藤やこれまでの時間は決して無駄になることはありません。

その葛藤や時間が、あなたを必要とする人を支えてくれます。

同じように悩んで押しつぶされそうな人を救い出してあげることができます。

あなたを必要としてくれる人のために自分の心を守ってあげる。

どうかその選択肢を忘れないで。

誰かを愛するために心を失わないでくださいね。

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