小さな好きなことを
「何が好きか分からない」って相談を受けることがあります。
その方達の中で、「好き」のハードルを自分で上げ過ぎていることがあります。
「好き」は誰かに胸を張って立派に言えることじゃなくていいんですよね。
誰かの役に立ったり、仕事に繋がるようなことじゃなくていいんですよ。
誰にも理解されない好きなことでもいいんですよね。
その小さな好きに触れると、好きなことをする欲求が刺激されて、さらに好きなことを発見するセンサーの感度が上がっていきます。
好きは加速していきます。
僕はそんな風に表現しています。
最初はごくごく小さな好きなこと。
キレイな色の野菜を買ったり、ハーブティを飲んだり、本当に小さなカラダも心も喜ぶようなことをやってみるんですよね。
そのちょっと幸せな、ちょっとの喜びの感覚が、化学反応を起こすように、引き寄せのチカラを発揮するように、あなたの《好きなことセンサー》が動きだして世の中の見方を変えてくれます。
ネガティヴな例ですが、少し不安な気分になると、不安な要素を次々に思い付いてしまうことってありませんか?
それとは逆にポジティブなバージョンで好きなことでやっていくのです。
自己肯定感もコツコツと
これは、自分を褒めることでも同じことが言えます。
いきなり自分のことを全て好きになろうとしても、抵抗が出てくるかもしれません。
だから、小さなことからでいいんです。
今日ちょっと頑張ったな〜。
早起き出来たな〜。
部屋を片付けたな〜。
本当に些細なことからでいいんです。
褒めるハードルを上げる必要はありません。
「自己肯定感を上げよう!」「自分を好きになろう!」と始めた人が壁にぶつかってしまう要因の一つに、一気に自己肯定感を上げようとすることがあります。
それでは上手くいかないこともあります。一気に飛び上がろうとしても、筋肉がまだ付いてないように、少しずつ鍛えていきましょう。
人生の変化も少しずつ
人生の変化もちょっとずつ、コツコツとでいいのかもしれませんよ。
昨日と今日が変わらなくても、昨日はできていたことが、今日はできなくなっても、今日は頑張れたのに明日は頑張りたくなくても、大丈夫です。
例えるなら、3歩進んで2歩下がってもいいんですよ。
2歩下がった時に、「1歩進めた自分を褒めるか?」「2歩下がった自分を責めるか?」それは自分で決められますからね。
あなたが次の1歩進めるためには、どうしてあげた方がいいでしょうか?
自分に厳しくしても、望む未来や理想の自分が手に入らないのなら、責めることをやめて、厳しさを手放せたらいいですね。
周りも巻き込んでいく
小さな好きでも周りに伝えると思わぬ広がりが生まれていくことがあります。
『〇〇って映画が好きなんだよね〜』
と友達に話していると。
『〇〇が好きなら、✖️✖️って映画も絶対に気にいるはずだよ〜』
とおススメされたり。
『〇〇って店の豚骨ラーメンがめっちゃ美味かったんですよ!』
『じゃあ、✖️✖️って店も行ってみて!』
と教えてもらえたり。
好きなものをただ「好き!」と表明すると新しい出会いを引き寄せることが出来ます。
ひとりでは出会えなかったこと、知らなかったことに出会っていきます。
ひとりでは気付けないこともある。
冒頭でも書きましたが「自分が何をしたいか分からない」「自分が何が好きか分からない」と相談をされることがあります。
きっと、1人でも長い時間悩んでこられたかもしれません。
カウンセリングの中で、ただ会話をしていると、そのクライアントさんがフッと新しい気付きを得られることがあります。
おそらく1人では見つけることが出来なかった答えを、会話を通して見つけられるのだと思います。
「好き」は頭で考えても分からないこともあって、行動して、話して、少しずつのアクションが「好き」を見つけてくれます。
はっきりと分からなくていい
分からないことは分からないままでいいと思ってます。
『分からない』を理由に行動や発言、感情に蓋をしてブレーキをかける必要はないのかもしれません。
「分からないまま」でも進んでいけます。
一つアクションを起こすと、それに対して様々な反応が返ってきます。
あなたにとって望むことも、望まないことも起きるでしょう。
その反応と向き合って、自分の中にある『分からないもの』の形が少し見えてくる。
その繰り返しだと思います。
才能も魅力も好きなことも、湖に石を投げるように、ちょっと勇気を出してアクションすることで波紋のように広がっていきます。
波紋の行方が、石を投げる前には予測できなかった結果を生むように、自分自身の中にとどめている時には、予測しなかった結果を生み、それが連鎖していきます。
あなたの魅力や才能、好きなことは、予測を超えて広がっていきます。
勇気を出して小さな好きのアクションを起こしてみてくださいね。
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