コラム

住する所なきを、まず花と知るべし

観阿弥、世阿弥という名前を学校で習った方もいると思います。

能の大成者として知られる親子でありまして、室町時代に大衆芸能であった能の社会的地位と芸術的価値を高めた2人です。

そんな世阿弥が残した言葉が今回の記事のタイトルです。

住(じゅう)する所なきを、まずは花と知るベし

現代語に訳すると

同じ所に留まり続けるのではくて変わり続けることこそ芸事の本質である。

という感じになります。

「新しいことにチャレンジするのは大事だぜ!」って表面的に受け取れます。

でも、「変わり続けるから変わらない本質を守り続けられる」そんな意味も含まれているように思います。

私たちは変われないことに悩むように、変わっていくことに抵抗して悩むこともあります。、

それまでの枠に自分を閉じ込めていた方が安全ではないか?異端として飛び出せば叩かれてしまうのではないか?と。

でも飛び出して、変化して、チャレンジしていく中で、本当に大切なものは変わらずにそこにあるように思います。

むしろ、保守的にそれまでのやり方を守ることだけでは見落としてしまう大切なものに気が付けるのではないでしょうか?

今月末のヤドカリの会もそれを大切にしたいと思います。

変わっていくからこそ、変わらない大切なものを大事にできる。

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