「ズルズルとよくない方向に向かっているのは分かっているけど、何もしないまま時間だけが過ぎていきます。」
カウンセリングでこのような声を聞くことはたくさんあります。
・少しずつ夫婦の熱が冷めているのを感じているけど、、、
・彼が結婚するつもりはないのは分かっているけど、、、
・このままじゃ収入がどんどん下がっていくだけ、、、
自分のお尻に火が付いているのに、対岸の火事のように傍観してしまいます。
ゆるやかに良くない方向に向かっていて、「何かしなくちゃ!」と思っているけど、重い腰が上がらないわけです。
「これ私のことだ!」と思った方も多くいるかもしれません。
今日はそんな皆様に
「いつまで自分の幸せを遠ざけておくんかい!?」
という内容の記事であります。
そう実は動き出せないのは、幸せを遠ざける心理が働いている場合があるのです。
人生が進まないように足止めしている
実はズルズルと悪い方向に向かっているのに傍観してしまうのは、自分の才能や幸せを疑っている状態なんですよね。
未来の可能性に問題で蓋をしていると言ってもいいかもしれません。
問題を対処さえすれば未来の可能性はグンと開けてくるわけです。
でも、「本当にやれるのかい!?わたし!?」と
その未来や才能、幸せまでも疑っている状態なのです。
「幸せになることは死ぬことよりも怖い!」という格言があります。
うちの社長のそのまた師匠の言葉です。
それくらいここでの疑いは強烈であり、その裏側には大きな恐れがあります。
幸せになることへの恐れ
才能を発揮することへの恐れ
未来を手にすることへの恐れ
問題があなたを足止めしているのではないのです。
人生が進まないように足止めするために、問題を利用しているのです。
だから、問題に何か対処しないとネガティヴな方向に向かうけれども、何もしない方が好都合なのです。
解決してしまえば、才能を発揮してしまうかもしれないし、幸せになってしまうかもしれないからです。
「なんでそんなことを!?」と思うかもしれませんが、それほど、怖いわけです。
いつかやる!の「いつか」はこない。
そもそも「恐れ」がある状態は、心理的にかなり疲れます。
お化け屋敷が苦手な人は滞在時間がたった10分でも何時間もの疲労を感じますよね。
それだけ負担が大きいわけです。
なので、「やる気になったらやる!」「パワーが充電出来ればやる!」と未来に先延ばしにしても、その未来はやってきません。
エネルギーが削られている状態ですからね。
来年になったら、自分で独立して起業する!
来月から本気で婚活する!
そう言い続けても、実際にアクションを起こせないのは、このような理由があるからです。
ヴィジョンを描いていく
ここで必要になってくるのが、ヴィジョン(未来)を描く力です。
本気で自分は何をしたいのか?何を手に入れたいのか?
そこと向き合っていく力です。
自分の幸せを思い描く力と言ってもいいかもしれません。
でも、恐れが悪魔の声となって囁いてきます。
「本当にそんなことできるの?」
「あなたにうまくいくの?」
「高望みをしない方がいいの」
「どうせうまくいかない」
「お前はそんなことをしてはダメだ!」
「勘違いするな!」
このような言葉がかつて母親や学校の先生、社会で耳にした言葉の姿を借りてあなたの背中を引っ張ります。
ただでさえ「恐れ」で疲れている状態にも関わらず、綱引きも行われていきます。
実際にアクションを起こすことよりも、幸せを想像することの方が何倍も勇気もパワーもいることがあるのです。
かつての強敵達の声と戦っているような気分ですからね。
過去の怒りにケリをつけていく
ここでネガティヴな声を振り切って、前に進むエネルギーとなる爆発力となるのが、「怒り」の感情です。
怒りを自分を責めたり、誰かを責めたりするエネルギーに使うのではなくて、前に進む力に変えていくことです。
恐れの声との綱引きにハマってしまう人は怒りのエネルギーを上手に使えないことが多いです。
優しく、周りの意見を聞き入れる役割が多かったかもしれません。
セクシャリティの力と言い換えることもできます。
自分を主張するエネルギーのことです。
優しかったり、誰かを思う気持ちが強いからこそ「ふてくされた怒り」をどこかに抱えているかもしれません。
「どうせ私なんか、、、」
「どうせ俺なんか、、、」
と。
心のどこかで誰にも知られないように燻り続けているその怒りをエネルギーに変えるタイミングなんですよね。
少しややこしい話になりますが
怒りの感情はどこかに被害者意識や加害者意識があります。
で、その怒りの感情を隠すために偽善者(又は犠牲者)になってしまうことがあります。
「いい自分」「優しい自分」「人に求められている自分」を演じることで、怒りを隠そうとします。
それ自体は悪いことではありません。
ただ、それをしている間は怒りの感情は消えることはありません。
見ないだけで、燻り続けているのです。
怒りを前に進むエネルギーに変えることは、見たくない感情であり、見せたくない感情に手を突っ込んでいく作業でもあります。
手に負えないと思っていた感情に触れていく作業こそ、「許し」を与えることなんですよね。
自分の幸せを許すこと。
それは、かつての怒りに蓋をせずに被害者意識も加害者意識も受け入れて許してあげることなんです。
怒りを受け入れ、過去を許していくこと。
それが幸せになることを許可すること、未来を手にすることを許可すること、才能を発揮することを許可することに繋がっていきます。
被害者意識や加害者意識を手放していくことで、犠牲でも、偽善でもなくて、本当に与えることや繋がることができるようになります。
「このままじゃいけない、でも何も動き出せない!」
それはあなたが過去を許して前に進むタイミングを教えてくれているのかもしれません。
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