自立して生きてきた方が恋愛で悩む時によく言われるセリフに「もっとパートナーに頼ってみたら?」というものがあります。
カウンセラーである僕もこのアドバイスは何度も使ってます。
でも、「それができたら苦労しないぜ!」ってパターンもあって。
「もっとパートナーに頼ってみたら?」のアドバイスが相談者の心をより窮屈にすることがあるんですよね。
「頼る」ことで上手くいく場合
今まで「頼る」の選択肢を選んでこなかった人には、このアドバイスは有効的かもしれません。
「頼ること」自体の練習も必要ですし、「どのような言葉で相手に頼むか?」も学んでいく必要はあります。でも、そのアドバイス自体が心を窮屈にはしません。
それまで彼氏や夫に頼ること自体がなかったわけで、頼ることで新鮮なコミュニーションの潤滑油になってくれます。
頼るたびに傷付けられた
でも、今まで散々夫に期待して頼ってきて、それでも裏切られて傷付けられた経験をした方にとっては、「頼ってみましょう!」はまさにトラウマに直面されるような冷たいアドバイスになります。
「頼りたかったし、甘えたかったのに、、、」
そこにたくさんの痛みと悲しみがあるんですよね。
だから「頼ってみましょう!」というアドバイスが、さらに自分を追い込むようなセリフに聞こえることもあるし、自分が責められるように聞こえてしまいます。
「私がもっと頼ればよかったの?でも、頼らせてくれなかったのは向こうの方じゃない!?」と。
その痛みは一度や二度のことではないかもしれません。
何度も頼っては裏切られて、傷付けられて、いつしか信用できなくなってしまったのです。
無防備な心を見せられない
心を傷付けられた人に、心が傷付いたまま頼ることはとても難しいことです。
頼ることは信頼して、心を開くことでもあるからです。
例えば「〇〇取って!」と物理的に頼ることなら、簡単にできることもあると思います。心を開いて、無防備になる必要もありませんからね。
精神的な頼ることは、無防備な心を見せることでもあるから、心が傷付いたままでは勇気が出ません。
深く傷付いた経験がある人は、誰か信頼できる人ができても、そもそも無防備な心を見せることが難しいですよね。
信頼も失っているし、傷付いた心の状態では、なおさら難しいですよね。
まずは心のケアが先です
もうこれ以上、心が傷付かない距離感が「頼らないこと」なんです。
だから、「頼ってみましょう!」というアドバイスは心を必死に守っているバリアを取り除くように勧めらているように聞こえます。
頼ることよりも、まずは自分の心を回復させることが先なんですよね。
部活で怪我をした生徒に、怪我の治療をしないまま「信頼してプレイしてみて!」と言っても、さらなる不安を煽るだけです。
しっかりと心のケアをすることが大切です。回復した心がリハビリの状態になってから、「頼る練習」も必要かもしれません。
でも、先にケアをして、回復が必要なのです。
「助けて」のサイン
何度も期待して裏切られて、傷付いてきた人は、自分の傷を上手に隠してしまいます。
だから、周りからは大丈夫なように見えてしまうし、自分でも大丈夫だと思い込んでしまいます。
でも、本当はまだ現在進行形で痛みを我慢しているんですよね。
「もっと頼ってみましょう!」というアドバイスが心苦しく聞こえるなら、それはあなたの心が「助けて!」と言っているサインです。
傷付いた心をまずは癒してあげてくださいね。
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