苦手な人や嫌いなことを心理学ではシャドーと言うことがあります。
いわゆる自分の影(陰)の部分であり、認められないこと、受け入れらない性格のことです。
でも、少し厄介なことが単純に嫌いな部分ではなくて、自分で受け入れたいけど、受け入れることが難しい自分の素質の場合があるんですよね。
自分でもその自分の素質を受け入れることができないから、相手の中にその素質も受け入れることができません。
自分が求めているけど、抑圧しているもの
例えば、甘えることを自分に禁止している人は、すぐに人に甘える人を許せないかもしれません。休むことが苦手な人はすぐに休む人を嫌いになるかもしれません。
自分のこだわりやポリシーに反することなら、どうでもいいですが、本当は自分が望んでいるものまで嫌いになる必要はありません。
本当は自分のやりたいことを表現したくても、それを我慢しているなら、堂々とやりたいことを宣言して実行している人に嫉妬することがあります。
その人に苦手意識が出て、距離をとってしまいます。
でも、見方を変えれば、自分は本当に求めている「やりたいことを表現する」そのヒントを、苦手な人は持っているわけです。
水泳が苦手な人は水泳が得意な人に教えてもらうように、本当はその嫉妬して苦手意識を持っている人はあなたの師匠かもしれないのです。
相手への嫌悪感の理由
でもね、それがわかっていても難しんですよね。
「負けた気持ちになるから」「なんだか気に食わない」など。
ネガティヴな気持ちが邪魔をしてしまいます。
でも、このネガティヴな気持ちは相手に対するものではなくて、自分の人生を変える恐れの可能性があるんですよね。
行ってみたいけど、どんな感じか分からない外国みたいな感じですよね。
その恐れを感じたくないから、相手への攻撃的なネガティヴな感情へと変換されていきます。
嫌悪感が強いほと自分が望んでいる
嫌いな相手への嫌悪感が強い人ほど、それを自分が強く望んでいる可能性が高いんですよね。
私たちが関心度が高いほど、その情報が入ってきやすくなります。
新しいバッグが欲しい時は、街中や雑誌でついバッグに目がいきますよね。
職場で嫌いな奴が目に入って、めちゃくちゃムカつく!って相談はたくさんあるのですが、それだけ実は関心度が高いことがたくさんあります。
いやですよね〜。ムカつく相手の行動や素質に本当は自分が興味を持っているなんて。
でも、その興味や関心を認めてしまうことが、嫌悪感や嫉妬を手放す最善の方法なんですよね。そして、その素質を自分が手にする近道でもあります。
自分の中にある認めたくない気持ちとの葛藤をいかに終わらせて、素直に自分の心を受け入れるのか?
う〜ん、いやですよね。でも、それをやってしまった方が楽ですからね。
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