セックスレスの原因の一つにパートナーに親を投影していることが挙げられます。
例えば、無意識に夫に父を投影していたら、性的な関係になることへの嫌悪感が出てきますよね。
「夫のことは頼りにしているし、好きだけどセックスは拒絶してしまう」
「他の男性となら関係をモテるのに、本命になるとセックスレスになる」
もし、このような悩みを抱えているなら、無意識にパートナーと父親を重ね合わせているかもしれません。
そもそも投影は気付きにくい
投影は自然に勝手に起きるものです。
だから、自分の父親をパートナーに投影していることにも気が付きにくい。
あなたが犬を飼っていた経験があると、ドラマや映画に犬が出てくると、すごく感情移入しやすくなりますよね。
自分の飼っていた犬を思い出して、画面に出てくる犬に重ね合わせているからです。
ドラマや映画の内容は実際に自分が経験した話ではないのに、まるで自分の家で起きたことのように感じます。
これが投影が引き起こす作用です。
飼っていた犬が物語に出てくる犬の種類を同じだったら、より投影しやすくなるなど、状況や様子によっても、その度合いは変わってきます。
心理的な距離や物理的な距離が近くなるほど、家族の距離感にも近づいてきますから、より父親を投影しやすくなります。
レスの原因となる投影を強めるもの
投影の度合いの強さは状況によって変わってきます。
心理的な距離や物理的な距離が近づいても、セックスレスにならないこともありますよね。
その違いはなんでしょうか?
心に不足しているものを、投影によって補完することがあります。
例えば、
「父親との関係が悪かった」なら、無意識に理想の父親との関係を補完するために、相手に父を投影するかもしれません。
また、反対に
「父親のことが大好きで」大人になってから父親とは距離が離れているけど、心は父親の存在を求めていて、それをパートナーで埋めようとしているかもしれません。
レスを解決していく道のり
自分の心にある父親との関係性が、セックスレスに影響しているわけです。
なので、いくらパートナーと話し合っても、レスの原因も分からずに解決しないことがあります。
カウンセリングを受けてセックスレスが解消に至るのは、過去の父親との関係性や不足していることを整理していける場合があるからです。
満たされていな感情や想いを癒していくわけですね。
セックスレスを必要としているなら?
セックスレスの問題を扱っている時には、セックスレスという状況を使って、心は何を補完しようとしているか?
もしこの状況がふたりの関係にプラスに働いていることがあるなら、それは何だろう?と見ていきます。
そこに何かしらのメリットがあって、セックスレスを必要をしているかもしれない。ちょっと不思議な見方ですけどね。
その一つが実際に父とは埋められなかった心の隙間を、パートナーと埋めるためにセックスレスが役に立っている可能性があります。
パートナーとセックスが日常的になれば、親を投影することが難しくなります。投影することができなくなれば、心の空白を埋めることができませんからね。
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