私たちの心は窮屈な時は、新しいものを受け入れることも、心の奥に何があるのか知ることも難しくなっていきます。
パンパンに食材が詰まった冷蔵庫のようですね。
新しい食材をスーパーで買っても保存しておくことができない。
冷蔵庫の奥の方で賞味期限の切れた納豆が何日も隠れたままかもしれない。
このような状態にある時に、心は身動きが取れなくなります。
同じ出来事や日々を過ごしていても不安定になりやすくなります。
心の中を確認したり、新しいもの受け取ったり。
この隙間が十分にあることを「心の余裕」と言ったりしますね。
古いものを捨てる時も十分なスペースがなければ、賞味期限の切れた食材まで手が届かない。悪臭がしてても、冷蔵庫の扉をそっと閉めれば気にならない。
心でも同じことをしているかもしれません。
心が自由であること、それは十分なスペースを作ってあげることです。
それがカウンセリングの重要な役割の一つです。
冷蔵庫なら一旦すべての食材をシンクやテーブルの上に取り出して、中身を整理することもできます。
でも、心の場合は一旦取り出しておく場所はテーブルの上やシンクというわけにはいきません。
受け取ってくれる相手が必要になります。
心の中にあるものを、言葉にして相手に渡してみる。
そのやり取りそのもので楽になることもあるし。
十分なスペースが心にできることで楽なることもある。
心に十分なスペースができれば、新しく受け取ることもできる。
「私受け取り下手なんですよね」
それは心に十分なスペースがないだけかもしれない。
心がいっぱいになって、窮屈になることは、心の弱さを証明するものではないし、完璧じゃない自分を責める理由にもなりません。
ぎゅーぎゅーに詰まっていては、本当の気持ちにも気が付かないかもしれませんよね。
たまには心の中にあるものを取り出す時間を作っていきましょう。
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