すごく頑張り屋さんの恋愛を相談を聞いていると、頑張り屋さんなゆえに勘違いをしてしまうことがあります。
責任や優しさを抱えて一生懸命頑張るので、恋愛が上手くいかなったのすべてを原因を「自分の努力不足」と思ってしまうわけです。
「もっと頑張っていたら、結末が変わっていたのに、、、」と、その恋が終わった後も自分を責め続けてしまいます。
まるで、試験に落ちた時にように。
「もっと勉強しとけば良かった、、、」と。
依存的な相手との恋愛
恋愛において依存的な人ほど相手を自分の思い通り動かしたくなります。
「〇〇してくれなきゃ嫌だ」
「普通は〇〇するよね」
「あなたのせいで私はしんどい」
ネガティヴな感情になることで。怒りを相手に伝えることで。ルールや常識という言葉を使うことで。相手を自分の思い通りに動かしたくなります。
依存的な人と付き合っていると相手に求められる要求が大きくなります。相手の気分次第で要求は変わってきますからね。
小さい頃から周りに評価されるために、または周りに心配かけないように、頑張ってきた人は、その要求に応えようと一生懸命になります。
まぁ自立の人なわけですね。自分の居場所は自分で作っていくしかなかった過去があるし、頑張り続けることで居場所を証明してきましたからね。
期待に応え続けていくことが生存戦略になっているわけです。
要求に応えられなくなった時に
相手の要求に頑張って応えていきますが、精神的にも、身体的にも余裕がいつもあるわけではないですからね。
要求に応えられなくなることも、要求そのものにイラッとすることも出てきます。
依存してくる相手が「期待に応えられなくなった背景や理由」をちゃんと察してくれたらいいのですが、そこで優しさよりもダメ出しを選択することがあります。
「本当に私のことを考えているなら〇〇してよ」
「俺のことを好きなもっと〇〇できるだろ」
と、要求を応えられなかったことを「愛」という言葉を使ってダメ出しをしていきます。
ここで自立的な人は罪悪感を感じることがあります。「自分の力量が足りなかった」「私が自分のことしか考えれてなかった」と、
でも、それは真実ではありません。依存的な相手の要求が大きすぎるからです。
復縁したい気持ちは本物?
ここでちょっとややこしいのですが、「罪悪感」があるまま失恋をすると、その「罪悪感」を癒すために復縁を望むようになります。
再テストして間違えた問題を見事にクリアすれば、試験に合格できるように(自分の実力を証明できるように)な感じですかね。
相手を好きな気持ちよりも、罪悪感や失敗感を拭い去るために復縁を望んでしまいます。
頑張ることや期待に応えることが自分の存在証明だったわけですからね。それが失恋によって大きく揺らいでしまいます。
「あの人と上手くいかなかったら、他の誰とでも上手くいかない」と。
そのように思ってしまいます。
そう思えば思うほど、復縁に執着してしまいます。ポイントは別れた相手に執着しているのではないことです。でも、それを自覚できないことが多いかもしれませんね。
どこかで別れてほっとしている
でも、どこかで別れてほっとしている気持ちもあります。
依存的な相手の要求はどんどんエスカレートしていくことがありますからね。大きくなっている要求に耐えられなくなることも、振り回されてヘトヘトになることもあります。
付き合っていても幸せな感覚よりも「遠慮」や「我慢」の感覚が強くなっていきます。
相手の自分次第で言っていることが変わってくることもあって、自由に行動できないし、常に自分よりも相手を優先し続けなきゃいけなくなります。
「期待に応えなければいけない気持ち」と「そこから解放されたい気持ち」が心の中で綱引きをしている状態ですね。
頑張ることで居場所を証明するのをやめる
頑張って要求に応えることで、自分の居場所を証明し続けるパターンがある限り、その綱引き状態は続いていきます。
カウンセリングでは「なんでそこまで頑張ってきたの?」「もう我慢しなくてもいいなら?」と過去を掘り下げていきます。
自立的に生きるきっかけになった理由には、痛みがありますからね。頑張り続ける人ほど、その痛みが強くて大きい場合があります。
その傷や痛みを癒す安らぎの場所がなかったわけです。
安らげる場所が欲しいのに、その場所を手に入れるために頑張り続けることをしてしまうのです。
一旦、カウンセリングを過去の傷や痛みを癒していく安らげる場所として心も身体も休めてもらいます。頑張らなくても存在していい場所が何よりも心のクスリになりますからね。
ただ何もしないで、自分の話をしている時間に気付いたら、癒されていくことはたくさんあります。(自立的な人ほど、自分を癒すためにも頑張る必要があるように思ってしまいます。)
安らげる場所を見つけてから
本当に復縁したいのか?それとも新しい恋愛をしたいのか?しばらくは恋愛をお休みしたいのか?
安らげる場所を見つけてから決めていいかなと思います。
焦って、何かを取り戻すように自分の道を決断する必要はありません。
むしろ、ずっと安らげる場所を探していたのなら、それを十分に味わうことが大切かもしれませんよね。
休むことなく頑張ってきたのなら、羽を休めてあげましょう。
頑張って上手くいかなった恋愛は頑張りが足りなかったのではありません。
羽を休める場所と時間が必要なのです。
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