男性性という言葉は少しややこしいのですが、
「リーダーシップがある、決断力がある」 みたいに捉えてくださいね。
出会った時は、彼がカッコよく立派に見えます。
仕事の話を聞いても、一生懸命さやバリバリ働いている様子が伝わってきて。
「おぉー!めっちゃいい男に出会った!」と恋に落ちていきます。
でも、だんだんと月日が流れて、やりとりも増えていくと「思ってたんと違う!!!」という恋愛が今日の案件です。
決して悪い男ではないんですよね。
むしろ優しくて繊細で。
でも、「物足りない!」と感じてしまうのです。
優柔不断!積極性に欠ける!自分の意見がない!
と、イライラしてしまうこともあるし。
物足りない彼をどうにかしたくて、
あれこれと鼻息荒く時に指導、時に説教、時に調教をするのですが、如何せん手応えはありません。
この時点で「めっちゃ分かる〜!」と思ったあなたはかなり自立していて男性性優位かもしれませんね。
暖簾に腕押し、ぬかに釘、状態で疲れてきます。
でも、相手がなんであなたが疲れているか?分かりません。
「〇〇ちゃん、そんなに怒らないでよ〜」みたい態度に、さらにカチンとくるかもしれません。
パートナーシップは、シーソーゲームであり、やじろうべぇであるので、あなたが男性性が強くなると、相手は女性性を強くしてバランスを取ろうとします。
なので、鼻息を荒くすればするほど、空回りになります。
相手が小さく見せてくるというか、オーラがなくなっていくというか、出会った時と別人です。
勇敢なドーベルマンを育てようとしたのに、繊細なチワワが爆誕するのです。
それはそれでカカァ天下みたいなパートナーシップもありですけどね。
ただ、女性の方が鉄壁の男性性の鎧で隠した女性性が満たされないので、不満感が続いて、常にイライラ状態になる場合があります。
元々、幼少期の環境や仕事の影響で男性性が優位な状態に慣れているかもしれません。
彼を調教する鞭をとりあえず一旦捨ててもらって、自らの鎧を脱ぐ練習をされた方が二人の関係はうまくいきます。
パートナーシップはバランスを無意識に取りますからね。
あなたが男性性を手放すことで、彼にも変化が起きていきます。
ただこれがなかなかどうしてハードルが高いわけです。
その理由は2点ありまして。
一つは恥ずかしさです。
素直になることが恥ずかしいので、自分の気持ちをオブラートではなくて怒りの炎でラッピングしてしまいます。で、この炎でラッピングしていることに自覚がないケースもたくさんあります。
過去に勝手に男どもが炎上して、消しカスになっていた記憶はありませんか?
「すぐに弱音を吐きやがって!」とか「これくらい耐えろよ!」みたいなセリフが脳内再生されることも少なくないのでは?
怖いほど、怒りの炎でラッピングします。
心理学的にはコントロールしているわけですが、いかに素直にサレンダーしていけるか、そこがポイントです。
もう一つは怒りです。
先ほどは恥ずかしさから怒りで隠してしまうことでしたが、この2つ目の怒りは「元々、男なんて頼りにしてないよ!」という怒りです。
実はその怒りを抱える前は、男性に期待することも、夢みることも、あったわけですが、その想いが傷付けられた結果「心の底ではお前らなんか信じてねぇよ 」という怒りに変化してます。
過去の痛みや傷が癒えてないとも言うことができます。
ここまで読んでいただい方は薄々気が付かれていると思います。
めっちゃくちゃ男性性優位になった背景には、繊細で可憐な女性性が隠れているわけです。
でも、鎧を来てゴツく強く生き抜くしかなかったのです。
で、目の前にいる彼がもじもじしていると、「私は死ぬ思いでここまでやってきたんだから、お前もできるはずだろ!」鬼教官のスパルタが始まってしまうのです。
彼に鞭を打ちつけるよりも、心の中にいる可憐な女性性を癒してあげましょう。
きっと怖いです。コントロールを手放すことも、自立の鎧を脱ぐことも。
だから「信頼」がテーマになってきます。
それは自分を信頼することであり、また相手を信頼することです。
信頼することが怖いので、自立して、本音を炎で隠すわけですからね。
でも、この信頼が出来るようになると全くステージが変わったような人生が始まっていきます。
そうパートナーシップだけではないんですよね。
信頼を取り戻せば、「孤独」も手放せますからね。
「パートナーがいても、どうせは私は一人ぼっち」という感覚ともさよならできます。
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