カウンセリングでも
「私もっと強くならなきゃいけない」という言葉が出てくることがあります。
人生を生きていくために必要な精神力に「強さ」という言葉を当てはめているわけですが。
そもそも「強さ」ってなんでしょうか?
傷付いても我慢できる力のことでしょうか?
傷と向き合える力のことでしょうか?
この「強さ」って実は誰にもその定義が分からないものなんですよね。
(言い換えればそれぞれの「強さ」の定義があるわけです。)
定義も意味も、曖昧なわけですが、この「強さ」という言葉に振り回されてしまいます。
まさに雲を掴むような話なのですが。
問題を抱えること、悩むこと、立ち止まることが、「心の弱さ」という言葉で表現されることも、
この曖昧な「強さ」という言葉に振り回されているからかもしれません。
「強さ」を求めること自体は悪いことだと思いません。
「家族を養えるように強くならなきゃ」
「チームを引っ張っていける強さが欲しい」
とか、自分の中にある「強さ」が定義がしっかりとしている場合は、あなたの背中を支えてくれる力になります。
漠然とした「強さ」という言葉だけが先行して、その「強さ」の中身が分からない状態では、背中を支える力ではなくて自分をダメ出しする鞭になってしまいます。
インスタ映えを探して求めて疲弊するように、形の掴めない「強さ」を求めて疲弊してしまいます。
あなたにとって「強さ」ってなんでしょうか?
誰かを引っ張っていく強さもあれば、笑って潤滑油になってあげる強さもあります。
自分を責めない強さもあれば、優しさを受け取ってあげる強さもあります。
怒りよりも寄り添う手を選択する強さもあれば、悲しみを見守ってあげる強さもあります。
あなただけの「強さ」の形が見えてくることが、あなたの力になります。
「強さ」って言い換えると、
あなたが「どのように生きたいのか?」なんですよね。
それを見失っている時に、足元がふらついてしまうように、どうしていいか分からなくなってしまいます。
何を表現して?何を選択して?何を与えて?何を受け取って?生きていきたのか?
その形が見えてくれば、強いとか、弱いとか、て比べて自分を凹ませることもなくなります。
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