私たちの心は行動と中身が一致しないことは多いです。
ダイエットしたいのに食べてしまうし、好きな女の子のスカートをめくって嫌がられたり。
令和のこの時代にスカートをめくるような小学生男子がまだいるかは謎ですが。
心と行動は裏腹で曖昧なんですよね。
目次
本当の気持ちと思考は裏腹なことも
カウンセリングで「彼の気持ちを知りたいです」と相談されることがあります。
その時に知りたい彼の気持ちは「彼はきっと私のこと好きだ」と信じられるものなんですよね。
彼が私のことを好きなら、私もまだ彼のことを好きでいられる。
だから、彼の気持ちを知りたい!確かめたい!
相手が自分をどう思っているか分からずに、好きで待ち続けるのはツライですからね。
相手を好きでいられる希望が欲しいわけです。
でも、そうじゃない場合もあります。
「好きではない」
どこかでその答えを望んでいることがあります。
自分からその恋愛を終わらせることができない
本当はもうその恋愛に終わりを告げたい。
でも、自分ではその終止符を打つことが出来ない。
彼がもう私のことを好きではないなら、この恋愛を終わらすことができるのに。
そんな本音が隠れていることがあるんですよね。
私たちは相手に「NO」を伝えることに抵抗が出てくるんですよね。
抵抗どころが罪悪感を抱えてしまうこともあります。
その罪悪感から逃れたくて、
もう自分にとって未来のない恋愛なのに終わらせることが出来きません。
罪悪感を避けたい心理が引き起こすこと
罪悪感が強いと
「もう私は彼のことを好きではない。」
その気持ちすら自分の中でもなかったことにしてしまいます。
意識的には「彼のことが大好き」とは思っているのに、嫌われるような行動や困らせるような発言を繰り返してしまう心理にこの心理メカニズムが隠れている場合があります。
心と行動はまったく逆へ向かっていることがあるんですよね。
そして、それに自分では気付けないことも多いです。
私たちは愛されないことよりも「愛する気持ち」がなくなっていくことが辛かったりします。
今まで好きだった人がそうではなくなっていく。
自分の中で特別な存在がだんだんと普通になっていくことに抵抗を覚えてしまいます。
だから、
どうせ相手への愛を止めるなら、相手に思いっきり嫌われた方がいい。
彼を愛していると言いながら、嫌われようとする行動をしてしまうことがあります。
相手も同じ罪悪感を抱えていることも
でも、あなたが相手に好きではないと言えないように、相手もあなたに好きではないと言えないかもしれません。お互いにはっきりとNOを言えないままに、微妙で曖昧な距離の関係性を続けてしまうこともあります。
「好きじゃない」と彼に言わせることは、その曖昧で裏腹な関係に終止符を打つ理由となれますからね。
「好きじゃない」を引き出そうとしてしまうのです。
ある意味、「彼に思いっきり嫌われる」という罰を自分に与えているのかもしれません。
「私はこの人をずっと好きでいられなかった」
その罪を償おうとしているのです。
元々、たくさんの罪悪感を抱えているかもしれない
元々、罪悪感を抱えてしまうタイプの人にこのようなケースが起きることがあります。
それまでに他の過去でも抱えていた罪悪感を背負っているので、「彼をずっと好きでいられなかった」という罪悪感も強く刺激されてしまうのです。
お母さんを嫌いになってしまった罪悪感
お父さんを大切にしなかった罪悪感
友達を傷付けてしまった罪悪感
etc
今まで自分がうまく生きて来れなかった後悔を抱え続けていることがあります。
罪悪感を癒して自分の気持ちに素直になる
カウンセリングでは、すぐに彼との関係を扱っていくよりも先にまず、今までの人生で抱えてきた後悔と罪悪感を手放すことから始めていきます。
自分の気持ちに正直に生きることは何も悪いことではありません。
出会いがあれば別れがあるのも、一生懸命やってもうまくいかない関係もあるのは人生ですからね。
何もかも罪悪感として背負ってしまえば、未来へと歩いていく足取りも重くなってしまいます。
もうそろそろ自分を許してあげていいかもしれません。
桑野量の予約状況やカウンセリングのご利用は以下のボタンよりご確認ください。