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「美意識」と自分を好きになること

「ありのままでいいと言われても、
こちとらそれを言われても自分を好きになれなくて困ってんじゃろがい!!!」 

と思いの皆さま、その気持ち分かります。

「ありのままでいい」を受け取れるタイミングと、
それだけでは足りなくてワンステップ必要なタイミングがあるものです。

ワンステップ必要な時期に「ありのまま」を無理やり受け取ろうとしても、むしろ逆効果になることがあります。

ビタミンCの錠剤も体に不足している時は必要なものですが、必要のない分量を過剰に摂取してもマイナスに作用することがあります。

それぞれにタイミングがあります。

手をかけていく

ワンステップ必要な時期とは、行動を起こすことです。

自分を好きになることはよく「靴磨き」に例えることがあります。

新しい革靴を買って履いていけば、汚れや傷がつきます。大きな傷が付いた時などはショックですよね。

でも、汚れた靴を磨いてお手入れしていくことで愛着が湧いていきます。いつまでも傷付いたまま放っておくと、どんどんその革靴に対する気持ちも下がっていきますよね。

つまり「お手入れ」という行動を起こすことで愛着が湧いていきます。手をかけるほど好きになっていくと言ってもいいかもしれません。

自分に手をかけるアクションをするタイミングなんですよね。

どんな行動を起こせばいいのか?

これは、それぞれのタイミングの「美意識」によります。

美意識とは、美しいと思う感覚のことですが、

どんな自分が好きで?何をしたら心地よいのか?

それも、ぞれぞれの美意識だと思っていて。

ファッションやメイクなど外見をキレイする技術を学ぶことやジムやヨガなどで身体を鍛えることもかもしれませんし。

食事に気を使って体に優しいご飯を食べること。
朝少し早く起きて日記を付けること。
部屋をきれいに片付けること。

好きな街の好きな本屋に行くこと。
家族に気持ちを伝えること。

部屋に花を飾ること、お気に入りの香水を付けること。

遅刻しないこと、嫌な飲み会には顔を出さないこと。

「美意識」とは自分にとって何が気持ちいい状態か?
それを知って、その行動を起こすことです。

先ほどの靴磨きの例で言えば、僕は泥だらけの靴をきれいだと思いません。
それを気にするのは僕の「美意識」なんですよね。

だから、靴を磨くという行動で愛着が湧いていきます。

人によっては靴が汚れていても気にしない人もいると思います。そのような人が靴磨きをしても、愛着が湧く行動ではなくて、ただの面倒くさい作業に感じるかもしれません。

自分にとって、「これは大切だよな」「ここはこだわりたい」とそんな気持ちを大事にしていく感覚が美意識なんですよね。

逆に言えば、自分の美意識に背く行動をしていると、自分のことを嫌いになってしまいますよね。

何に美意識を感じる?

「美意識」に良いも悪いもありません。

りんごが好きなのか?ネギトロが好きなのか?ナポリタンが好きなのか?それと同じように個人の感覚ですからね。

飲食店でも新しいデザインのお店が好きな人もいれば、昭和の匂いのする定食屋が好きな人もいますからね。

で、自分を好きになることは、自分の価値観で美意識を大切にすることです。

僕が汚れた靴を履いていて「それでいいんだよ!ありのままでもいいんだよ」と言われても、「いや、靴汚いの気になる!」と言い返してしまうでしょうね。

気になるもんは気になる。
嫌なものは嫌だ。

「好きな食べ物を明日から嫌いになれ!」と言われても難しいように、そこをねじ曲げるのはしんどいことかなと思います。

他人の美意識で生きるとしんどい

自分が本当は好きではないものを、好きなフリをするとしんどいです。

もつ鍋を食べられないのに、他人がもつ鍋を好きだからと言って、好きなフリをして食べても気持ち悪いだけです。

美意識も同じなんですよね。

でも、ついつい他人の美意識で生きてしまうことがあります。

自分は体型のことを気にしていなかったのに、嫌なことを言われると、それが気になってしまう。

自分を傷付けた発言をした人の美意識で生きてしまうようになります。

そして、生きづらさを感じてしまいます。

でも、本当は自分と同じように体型のことを気にしない人と一緒に過ごしていくことの方がはるかに楽ですよね。 

靴が汚れたり、傷付いたりすることが避けられないように、他人が自分の美意識をラインを超えて侵食してくることがあります。

自分の美意識を守っていくことも大切な作業になります。

それは我々が「癒し」とか「手放し」とかカウンセリングで伝えている作業でもあります。

自分に興味あることを認める

「自分を好きになれない」と悩んでいる時点でめっちゃ自分に興味があるんですよね。

当たり前に思うかもしれませんし、意外に思う人もいるかもしれません。

人によっては、自分よりも他のことに興味があって「自分が好きどうか考えている時間はない」という人もいるわけです。

「興味がある」ってことは、それだけ十分に自分を好きということです。

ラーメン屋さんが「昨日よりも美味しいラーメンを作ろう!」と思うのは、それだけラーメンが好きで味を追求することに興味があるからです。嫌いな食べ物の味を追求しないと思います。

「自分を好きになりたい!」


そこを追求したい時点で、自分が好きなんですよね。だけど、その気持ちは深層心理に隠れているので気付けない。 

そこで必要になってくるが、自分の美意識に合ったアクションを起こすことです。深層心理にある気持ちを行動に移すことで実感しやすくするのです。

マネからスタートする

何をしていい分からない人はモノマネからスタートするのがいいですね。

僕も靴磨きをすることは、僕が好きな人がやっていたから、それをモノマネしているうちに自分の中の「美意識」として確立していきました。

好きなブランドの洋服を売っているお店で、そこの店員さんが「靴磨き」についてあれこれ喋っていたのです。

「うわ〜かっこいい!なんか大人〜〜!」と思ってやってみたのが始まりでした。

始める動機はそんなものでいいと思います。
ちょっとやってみて、合わなかったら止めればいいですし。

で、気分が上がって良かったと思うことは続けていくことです。
そうです、手をかけることで愛着が湧いてくるのは心も同じです。

自分を好きなれる時間やアクションを積み重ねていくことです。

自分を放っておかないこと、それが大切かと思います。

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