問題児というか、手のかかる相手との恋愛を終えた後に、それまで上手くいっていた仕事で突如燃え尽きるケースがあります。
目次
【私がいなきゃダメなんです。】な恋愛
例えば、こんな感じの流れです。
「彼には私がいなきゃダメなんです!」
浮気やギャンブル、ドタキャン癖(引きこもり癖)、音信不通など。
手強い相手だと分かっていても「彼には私がいなきゃ!」と奮闘します。
その気持ちは悪いことではありません。
でも、自分が溺れているのに「彼を助けなきゃ!」と頑張っても、上手くいかないことが多いんですよね。
それで心理学やカウンセリングを利用されて、立て直していきます。
問題児の相手を手放すこともありますし、相手との関係が改善されることもあります。
これで一安心と思っていたら、まさかの仕事で燃え尽きを起こします。
【私がやらなきゃダメなんです】な仕事
「彼には私がいなきゃダメなんです!」と恋愛で頑張ってきた方に多いのですが。仕事に関しても同じように「私がやらなきゃダメなんです!」と奮闘されます。
恋愛と同じように、仕事も気合と根性で乗り切ってますからね。
少々、しんどくても、
「社会人ならこれくらい当たり前じゃい!」
「私がやらなきゃ仕事が回らんのじゃい!」
と、アドレナリンとパワーで乗り越えます。
仕事で結果は残してきているわけです。例え精神的にはボロボロにであったとしても。
なので恋愛問題の渦中にいる時は、「仕事はうまくいっているけど、恋愛だけがダメで、、、」みたいな認識なんですよね。
だから、恋愛の問題が解決すれば、「恋愛も仕事もバッチリだぜ!」と。
でも、恋愛の問題が解決して、蓋を開けてみれば「恋愛の問題は無くなったけど、今度は仕事がダメになって、、、」ということがあります。
なんで仕事で燃え尽きるのか?
これも色々なパターンがあります。
気が付いたらキャパオーバー
一つは、それまで恋愛の問題でエネルギーを使ってましたからね。
恋愛と仕事の二足のわらじ状態です。でも、恋愛の問題をクリアにしていくことで、それまで恋愛で消費していたエネルギーも仕事に注ぎ込みます。
恋愛の問題が片付いて「おっしゃ!これからは仕事をもっと頑張るで〜!」とやる気もみなぎってますからね。
初めは興奮と勢いのまま、エネルギーも倍増して、ガンガン進んでいきます。
でも、恋愛で消費していたエネルギーを仕事にぶち込んだだけですからね。
恋愛で頑張りすぎて限界を迎えたように、仕事でも限界を迎えてしまいます。
気付いたらキャパ以上に抱え込んでしまっているのです。
恋愛の問題が隠れ蓑だった!?
眠たい時に、頬をつねって目を覚ますようなものです。
【仕事で限界(眠たくて限界)→恋愛の問題発生(頬をつねる)】なわけですね。
頬をつねることをやめたら、眠気を感じたように。
恋愛の問題を片付けたら、本来の仕事での問題が浮上してきたのです。
カウンセリングではこのように「隠れ蓑の問題」を整理したら、本丸が見えてくることは多くあります。
・子育てに関する問題を扱っていくと、夫婦のパートナーシップの問題が見えてくる。
・お金の悩みを扱ったら、父親との関係が浮き彫りになってきた。
など。
無価値感を手放せてなかった!?
無価値感から「彼には私がいなきゃダメなんです!」と必死になっていて。
彼のことは手放せても、実は核になる無価値観を手放せないままの場合もあります。
核となる無価値観が「私がなんとかしなきゃ!」と仕事で強く発揮されてしまいます。
それまで以上に仕事を抱えて、自分を追い込みます。
無価値観を手放せたから彼とお別れすることができたわけじゃなくて。
彼ではなくて仕事に無価値観を発揮することで、彼とお別れできたというケースですね。
しばらくして、恋愛でも同じような問題児に恋をすることもあります。
補足と告知
ちょっとだけ告知を挟みます。
2月25日に開催するカウンセラーに向けた講座でも、この問題を扱います。
「今まで音信不通の彼に振り回されてきて、カウンセリングに出会って、解決ました。今度は自分が助けてあげられるようにカウンセラーを目指してます!」
ということがあります。
でも、カウンセラーになってから、精神的にかなり振り回されることがあります。
【音信不通の彼に振り回されていた状態】と【お客さんが来ないことで(擬似的音信不通で)振り回されている状態】がマインド的に一緒じゃない?というケースがあるんですよね。
燃え尽きることが悪いわけではない。
ここで頑張り屋さんほど、「癒しを進めてきたのに仕事で燃え尽きるなんて!」と自分を責めてしまいますし、「何やってもうまくいかない!」と世界や人生を呪ってしまうことがあります。
燃え尽きることが何も悪いことではありません。
しんどいし、焦ってしまいますよね。でも、本質にある問題が表面化したことは、それを癒すチャンスでもあります。
むしろ、癒すタイミングがやってきたから、表面化したと言ってもいいかもしれません。
前に進んできたのに後に下がったように思ってしまいますけどね。
そんなことをありません。
前に進んできたからこそ、さらに前にステップを進めるために向き合うべきものが分かった!ということです。
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